3.事件 ページ3
貴女side
入学してからお世話になり続けている準備室に入り、私は急いで着替えを始める。
校舎からグラウンドへ行くのにはなかなかに時間がかかる。だからどれだけ急いだって、いつも遅刻ギリギリになってしまうのだ。
「無駄に広いんだからこの学校は…。」
ワイシャツをやや雑に脱いで、スーツに手をかけたその時だった。
ガラ
「え」
「…え」
上半身キャミソール姿の私。
荷物を持ったまま口をぽっかりと開けて入口でたたずむ緑谷くん。
室内に嫌な沈黙が流れた。
「……」
「……ご…ｯｯ」
「…えっと、ごめん。取り敢えずちょっと出てもらってもいいかな。それは私が片付けとくから。」
「あああああああごごごごめんっっ！！！！失礼しました！！！！！！！」
石像のように動かなくなっていた緑谷くんだったが、私の言葉で大袈裟にビクリと体を震わせ、慌ただしく持っていた荷物をその場に置くとすぐさま退室する。
勢いよく扉が閉められ、その後彼がその場を走り去っていく音が聞こえた。
「あー…。」
いつかはこんな日が来るだろうってことは分かってたけど。
「着替える場所、考えなきゃ…。」
(緑谷くんに私が女であることがバレました。)
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いくらちゃん。(プロフ) - 小桜さん» めちゃくちゃ嬉しいです！！励みになります…。コメントありがとうございます！ (2021年9月15日 19時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 男装女子とか超好みです！頑張って下さい！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - ラヴァンさん» うう゛っ、滅茶苦茶嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年8月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァン(プロフ) - いっぱいちゅき… (2021年8月16日 13時) (レス) id: 147aa62bad (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - R_yomoyaさん» 夢主ちゃんが魅力的なことには気付いたけど、女の子ということには気付かない峰田くんでした…笑 (2021年8月14日 17時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2021年8月10日 12時
