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土方side
カーテンの隙間から入る光の明るさで、目を覚ますと身体中を蝕む倦怠感。
土「頭いてぇ…飲みすぎたか」
空き缶の数が結構な数飲んだことを物語っている。
夜中のことを思い出すと頭を抱える。
酒はあまり強くないが、酔っぱらっても割と記憶が残るタイプだ。
割と恥ずかしい事を口走った気もするが忘れよう。
くるりと部屋を見渡すとアホヅラ女が俺の家の床で腹を出しながらぐーすか寝ている。
ため息しか出ないな本当。
土「おい起きろ」
窓の近くで寝てやがるAを蹴飛ばし、部屋のカーテンを開け、窓を開けて新しい空気を取り込む。
左の方からゴッと鈍い痛々しい音がしたが、聞かなかったことにしよう。
『〜〜〜〜〜〜〜ッッ死 んだっ』
土「そのまま天に召されろ』
こ
『何するんだよ!!十四郎ッ蹴ったでしょ!!今蹴ったでしょ?!?』
土「人んちで寝てるおめぇが悪い」
『あ!ここ十四郎んちだっけ』
ボサボサの髪を手櫛で梳かしながらキョトンとした顔で、そう言ってのけるので俺が可笑しくなったのかと思ってしまった。
土「何お前馬鹿なの?いや知ってたわ馬鹿だったわ」
俺は、再び頭を抱えるのだった。
気づくと奴は、自分のカバンの中身をぶちまけていた。
多分、鍵を失くしたのを思い出したのだろうが、散らかしすぎだ。
片付けるのは誰だと思ってるんだ…。
我ながら自分の思考が悍ましい。
自然と片付けなくてはという考えになってしまうあたり、大分毒されている。
『土方氏〜〜!!!』
と叫びながら、有害物質もとい丹羽Aがえげつない威力で突進してくる。その顔は満面の笑みだ。
手にもった、奴の部屋の鍵らしきものを得意げにみせてくる。
土「やっぱりカバンにあんじゃねぇか」
『あはは〜〜 !てかさ、考えたんだけど、スペアの鍵、十四郎んちに置いておいた方が良くない?』
いや、ちゃんと脳にみそ入れて考えたか?部屋の鍵を男に渡す事の重大さ分かってんのか?などと思ったが、こいつがそんな事まで考えてるとは到底思えない。言うだけ無駄だ。
『あとで、持ってくる!』
と言い、シャワー浴びようと呟きながら帰っていったAを俺は頬を引き攣らせながら見送った。
怒鳴らなかったのを褒めて欲しい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ずっと非公開にしちゃってました、、ごめんなさい!!
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さとう(プロフ) - 土方彩香さん» 暖かいコメントありがとうございます!!そう思ってもらえて嬉しい限りです。返信遅くなってしまい申し訳ありません〜!もし今も読んでくださっているのなら神様のようです!!気まぐれに消したり変えたりしてしまう大変読みにくい作品で申し訳ないです;; (2019年10月17日 21時) (レス) id: 337a8b5b88 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - 密かに読ませてもらってます。題名で惹かれて読んだこの作品。1話を見た時点で、(これ面白い!!)と思いまし た。夢主の性格や言動が私にそっくりで、(あぁ、私がいるなぁ…)とか思いながら読んでいます。更新頑張って下さい。 (2019年7月8日 21時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - kobayuuki0306さん» 嬉しいです…!わたし自身が好きなように夢主動かしているので、そんな風に言っていただけるなんて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2019年5月23日 11時) (レス) id: 2d1034e197 (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - ライムさん» わわ、ありがとうございます!ご期待に添えるよう精進いたします~!! (2019年5月23日 11時) (レス) id: 2d1034e197 (このIDを非表示/違反報告)
kobayuuki0306(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が可愛いです。更新、楽しみにしてます! (2019年5月20日 17時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとう | 作成日時:2019年5月15日 20時