目が覚めたら産屋敷邸だった件。3

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Noside




『私の軸が、貴方…』








｢そ。｣







『そ、その私の軸がどうしてこんな現実に…』







｢…？あぁ、ここは現実じゃないわよ。
夢と現実の狭間。｣









『……は？』









｢貴方がさっき触ろうとした扉、すり抜けたでしょ？｣









『え？あ、う、うん。』








｢それが何よりの証拠。あれ、扉̀が̀すり抜けて
るんじゃなくて、貴̀方̀自̀身̀がすり抜けてるのよ。｣






『………は？ね、ねぇ、まってさっきから何を…』









｢だから、ここは夢と現実の狭間。
貴方は今私という軸がこうして出て行ってるから魂が抜けてる。

だから何を触ろうとすり抜ける。｣






突然告げられたその事実に、Aは固まった。









『………な、にを…

そ、そんなのまるで…

まるで…









私、幽霊みたいじゃん…』









｢…うーん。まあ今はそうなってるのかなぁ。｣









『ね、ねぇ、なんで？私死んだの？死んだから貴方が出てきてるの？』









｢ちょ、落ち着いてよ、｣









『落ち着いてられる訳ないでしょ？！私いま幽霊なんでしょ！？！』









｢ま、まあ今はね？
でもここはさっきも言ったけど夢と現実の狭間。夢でもないし、ましてや現実でもない。
なんでこの空間にいるかわかる？｣









『……分からない。』









｢…そう。私は貴方だから大体考えてることとか思ってることとか分かるんだけどさ。



多分貴方が今迷ってるからここの空間に落ちてきたんだと思う。｣









『……迷ってる？』






｢うん。
…はっきり聞いちゃうけど、貴方、
ここの世界に来てから実はまだ決心ついてないでしょ。｣









『……え？』









｢この鬼滅の刃という世界に来て、イレギュラーな存在となり、死亡したキャラクターまで救済するという原作とは大幅ズレたことをしたこと。






実は、迷ってるんじゃないの？







原作を変えたことでこの先何が起こるか分からない今、貴方が、いや、私がした事は間違っていたのか。






これからも救済を続けていいのか。







この先起こることが全てわかっていたとしても、変えたとなれば最終的に結末は変わるかもしれない。







……そういうことでしょ？｣



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話の流れ的に会話文多めになります^^;

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