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少年「うわァァァ!!何で大型の異型がいるんだよ!聞いてないこんなの!!」

何事かと声のした方に視線を向ける。

ズル...と異様な音がする。

目を向けた先には腕が何本もついた異型の鬼がいた。

炭治郎とAが目をとられている隙にボコボコと腕を生やし少年の足を掴む。

──水の呼吸 弐ノ型 水車──

──花の呼吸 壱ノ型 花一門──

ドスッと腕が地面に落ちる。

「(…なんかキモッ)」

手鬼「また来たな俺の、可愛い狐が。」

異様な笑みを炭治郎に向け鬼はそう言い放った。

鬼「鬼面の小僧、今は、明治何年だ」

「(何言ってるんだ?)……今は大正時代だが。」

Aは大正時代だと答えた。

すると鬼は目をぐりんと動かし、「大正……?」と言った。

鬼「アアアアア!!年号がァ!!年号が変わっている!!」

炭治郎達はその光景に目を見開いた。

あまりにも恐ろしかったからだ。

鬼「まただ!!また!!俺がこんな所に閉じ込められている間に!!アアアアア!!許さん、許さんんん!!鱗滝め、鱗滝め、鱗滝め!!!」

炭「どうして鱗滝さんを……」

鬼「知ってるさァ!!俺を捕まえたのは鱗滝だからなァ!忘れもしない四十七年前、アイツがまだ鬼狩りをしていた頃だ、江戸時代…慶応の頃だった」

少「嘘だ、そんなに長く生きてる鬼はここにはいないはずだ。ここには人間を二、三人喰った鬼しか入れていないんだ、選別で斬られるのと鬼は共喰いするからそれで…」

鬼「でも俺はずっと生き残ってる、藤の花の牢獄で五十人は喰ったなあガキ共を」

鬼はつらつらと喋り続ける。

「罪の無い人間の命を…… そんなにも喰ったのか…?」

Aは幼い頃に言われた母の言葉を思い出していた。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 炭次郎、善逸、伊之助、その他 , 落ち未定   
作品ジャンル:恋愛
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ありま(プロフ) - 「近ずく」ではなく「近づく」が正しい語かと思います。ご確認ください。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: f98bd03ab1 (このIDを非表示/違反報告)
1775 - 花帆さん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉を貰えるとは…!支えになります、ありがとうございます! (2019年8月31日 8時) (レス) id: c25ea08818 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 炭治郎の短編面白かったです(*´ω`*)炭治郎がいてくれる安心感にきゅんとしました! (2019年8月30日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆで卵 | 作成日時:2019年8月10日 14時

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