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───母「良い?鬼はね人を喰べた分だけ強くなるの」
「私なんかに斬れるかな……」
母「Aなら大丈夫よ。きっと斬れるわ。」
「本当?お母さんみたいになれる?」
「Aが私みたいになるには一つ足りないものがあるわ。」
「足りないもの…?」
母「それはね……」───
──強い心──
「(私なら斬れる…!)」
鬼「十二…十三でお前らで十四と十五だ」
炭「!? 何の話だ」
鬼「俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ、アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ」
そう言って口を抑えながら鬼はクスクスと笑い出した。
「!?」
炭「何を言ってるんだ…?Aは鱗滝さんの弟子じゃないぞ…?」
鬼「嘘をついても無駄だぞ。目印なんだよ、その面がな」
「俺は鱗滝さんの弟子じゃない、これは5才の誕生日にもらった面だ。」
鬼「お前が弟子じゃなくとも鱗滝の面を被ってる奴は喰ってやるよ。そうだなァ特に印象にに残っているのは二人だな。あの二人、珍しい毛色のガキだったな。一番強かった、宍色の髪をしてた、口に傷がある。もう一人は花柄の着物で女のガキだった、小さいし、力も無かったがすばしっこかった。」
───「錆兎お兄ちゃん!真菰お姉ちゃん!」
錆「久しぶりだな、A。」
真「久しぶりだね、Aちゃん。元気そうだね。」
「今日もお稽古してくれる?」
錆・真「あぁ/うん」───
「錆兎兄さんと真菰姉さん……?」
鬼「さっきも言っただろ?目印なんだよ、その面がな。鱗滝が彫った面の木目を俺は覚えてる、アイツがつけてた天狗の面と同じ彫り方。厄除の面とか言ったか?それをつけてるせいでみんな喰われた。みんな俺の腹の中だ、鱗滝が殺したようなもんだ。」
「っ……」
Aの眼からは涙が溢れていた。
悲しみと怒りが満ちた憎しみの涙だった。
鬼は涙を流すAを見て笑い出した。
鬼「フフッ、フフフフッ、そうだ。これを言った時女のガキは鬼面小僧のように泣いて怒ってたなァ、フフフフッ、その後すぐ動きがガタガタになったからな、フフフフ、フフフッ、手足を引き千切ってそれから」
炭治郎とAが同時に手鬼に襲い掛かる。
───錆「落ち着け炭治郎、A、呼吸が乱れている。もういいんだ俺たちのことは!!」───
──ドカッ──
鈍い音を立てAが炭治郎を庇い木に打ち付けられる。
炭「A!!」
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ありま(プロフ) - 「近ずく」ではなく「近づく」が正しい語かと思います。ご確認ください。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: f98bd03ab1 (このIDを非表示/違反報告)
1775 - 花帆さん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉を貰えるとは…!支えになります、ありがとうございます! (2019年8月31日 8時) (レス) id: c25ea08818 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 炭治郎の短編面白かったです(*´ω`*)炭治郎がいてくれる安心感にきゅんとしました! (2019年8月30日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆで卵 | 作成日時:2019年8月10日 14時