短編6 信じた力は ※BAD ページ24
野坂side
A「･･････」
野坂「Aちゃん、辛い？」
Aちゃんはアレスシステムによって植物人間にしてしまった
僕が知っているAちゃんは沢山僕に笑顔を見せてくれる明るい子だった
A「･･････」
もうAちゃんは喋らない。笑わない。泣かない。そして人間になれない。
感情のない人形のようだ
野坂「僕は今日雷門中との決勝戦なんだ。王帝月ノ宮中は負けない。アレスは諸刃の剣だったんだ」
A「･･････」
野坂「はは･･･それはもう君が証明してるね･･･」
ー回想ー
〜病院〜
A「野坂くん、サッカーしてる時とても楽しそう。王帝月ノ宮中のマネージャーになれて、私はとても嬉しいよ」
野坂「･･･僕は･･･本当はサッカーが好きなんだ」
A「うん、知ってるよ」
A「私、野坂くんがサッカーしているところ見るのが大好きなんだ」
ー回想終了ー
僕はやっと心の底から楽しんでサッカーが出来そうなんだ。君に見て欲しかった。誰よりも先に
雷門中に勝って、王帝月ノ宮中のサッカーは本当の形を取り戻すんだ
A「･･････」
野坂「どうしてなんだ･･･何故･･･Aちゃんなんだ･･･っ」
僕は何も出来なかった。信じてきたアレスの力は僕の大事なものを奪ったんだ
A「･･････」
野坂「･･･僕にはもう誰もいない」
すると
僕の手の上に暖かい物が乗った。
A「･･････」
野坂「･････Aちゃ･･･」
A「･･････」
野坂「･･････っ･･･」
僕の頬をなにかが伝った。
野坂「僕は君に支えられてばかりだね」
僕はAちゃんの頭を撫で、立ち上がる
A「･･･」
野坂「ちゃんと野坂悠馬にならなきゃね」
野坂「･･･行ってくるよ」
君が世界に変えられたのなら
そんな世界、僕が変えてやるんだ
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作者名：桃香 | 作成日時：2019年12月24日 20時
