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Aside


「流石に昨日は運が無さ過ぎたよ」

土方君との事故、レ〇プ...
何か私悪い事でもしたっけ。

帰り道をスザズサと歩いていると、土方君が口を開いた。

「寒ィ...」

それもそのはずだ。彼は夏に着る着流しを着ているので、風も入り込む。
腕を擦って摩擦で温めようとしている彼を見て、なんだか可愛らしいなと思えた。
同い年とは思えない程。それは年下でも年上でもどちらでもあった。






*








「ただいま...って誰も居ないのか」


庭に広がっている落ち葉を少し拾って集めた。
すると、ゴソゴソと物音がした。


「泥棒か...?」


土方君は腰に差した木刀に手を掛けた。
恐る恐る物音がする方へ向かうと、ゆっくりと障子を開けた。


「...うわぁぁぁぁぁぁぁひ、土方君!!!!」

「どうした!?」

「ど、泥棒!」


泥棒が何か喋っている。
へ?と声を出すと聞き覚えのある声が聞こえた。



「お前の親友の莉花ちゃんじゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

「へぇ!?何でいるの!?」

「お前が言うたんやろーが!!!」

「...そういえば」


________


「旅行行くからさ、留守番頼んでもいい?」

「勿論、任せな!」

________



土方君は「なんだよ莉花かよ...」と頭を抱え、溜息をつき、木刀を収めた。

「ごめんってば」

「お前ってほんますぐ私に迷惑かけるな...」
「この前だって総悟くん誘拐したと間違われたしよー...」

「だから、それは謝ったじゃんか」

「んまぁいいわ、他のみんなは?」

「あー...えとね実は」


土方君の方を見ると、彼はもうとっくに居なかった。どう話したらいいか分からなくて、自分の指を絡めたりして落ち着こうとした。


「言い難いならいい。また話す気になったら教えて欲しいけど」

「ご、ごめんね...。」

私が部屋に戻ろうとすると、莉花が私の肩をギュッと掴んだ。
振り返ると右手を差し出し、ニヤリと笑った。


「土産」

「あー...」

買ってくるの忘れた。





*









「他は?」


「もーないよ...」


莉花の尋問タイムがまた始まった。
座布団に座ると机に身を乗り出して急接近。
私の話を尋問。それは勿論土方君の事だ。


「あっ...」


(土方君とキスをしたんだ...でもあれは事故だし)


「なんや」

「いいえ、何も。」

「こちょこちょするぞ」

「...流石に話さない」

「つまんねーの」

莉花はムスッとして身を乗り出していた机からも離れた。すると障子がガラガラと音を立て空いた。

六→←四



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年4月8日 19時

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