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三十 ページ35

私は急いで本を閉じた。
なんだかあっち系の本読んでるような感じがしてしまったのだ。
雑誌って服とか化粧のことについてだけじゃないの?


「い、今の女の子ってこんなの普通にしちゃうの...?」



まずキスなんて私からすれば、大人な恋をしている人...?と言うか、まず若い子がカレカノどうしで...でもそう考えたらしてほしいかも...なんて



「...なんてハレンチな」


でも少し興味が湧いた。
さっき開けたページをゆっくり開け、もう一度読み直した。

キス、あーん、恋人繋ぎ...

難易度高すぎ...です。



「...もうどーせ嫌われたし」



そんなこと全部できるわけがない。


「寝ちゃおうかな」



私は布団に入り、寝ることにした。








·朝·



2日目(女の子の日)の朝。



だるくてだるくて仕方が無い...




「ただいま6時30分、おはようございますー。」



「いや元気なくね?」


そう言って顔を覗かせたのは近藤さん。
どうやら起きてたみたいで、私の声が聞こえたから覗いたと。



「申し訳ないんですけど...代わりに起こしてくれませんか?」



「いいけど...大丈夫か?元気ねぇぞ?」


「大丈夫です。朝御飯温めてきます」


「おう...」





昨日作ったご飯を温め、起きた頃に配り始める。
いつもの事だ。



「おはようございます」


「おう!おはよう」


「おはようございます」


「(おはよう)」


「おはよう」


「おお、おはよう」




そして、並んでいた中には勿論...彼もいる。
朝食がのったお盆を渡すと彼は何も言わずに持っていってしまった。
せめておはようだけでも伝えたくて、思わず呼び止めてしまった。





「...あ、あの!」



「...あ?」



「っ...おはよう」



「おはよう」





彼はいつもに増して不機嫌だった。
言葉や口調も顔も。




「はぁぁぁ.....」



みんなが目の前でガヤガヤと朝食を食べてる中、私は厨房で1人項垂れていた。

溜息ばかりついていると、近藤さんの大きな声が聞こえた。


「トシ、元気ねぇなぁ!どうしたんだよ」


「...なんもねぇよ」


「嘘だぁ!Aちゃんと昨日ケンカして落ち込んでんだろ?」


「チッ...」


「おいトシ...そんな怒らんでも」


「いちいちうっせーぞゴリラ」


その瞬間、みんなが少し静まり返った。


「ゴ、ゴリ...!」


「ったく、こんな所で飯なんて食えるか」



彼がそう言うと近藤さんは立ち上がった。
そして鈍い音を響かせた。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真撰組   
作品ジャンル:アニメ
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです!ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ!?あの愛音様!?いつも見させていただいてます!こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです!更新がんばります!よろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は1人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい! (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年2月24日 5時

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