二十二 ページ27
「やめねぇ、お前...なんで」
「泣いてんだよ...？」
私は泣いていた。
きっとそれは捨てなきゃいけない気持ちを捨てたくないから。
「だから...もう、寝ましょう」
「お前が理由を話すまで俺は寝ねぇ」
彼は優しすぎる。
いつもそうだ。あの時も、あの時も。
私は彼に何もしてないのに、彼は私にいつも何かをしてくれる。
「...何故、なんでそこまでして私に気を使うんですか！？」
「A...」
「私...貴方にしてもらってばかりじゃないですか...
ただの道場の手伝いにそこまでしなくてもいいでしょう？私はあなたの利益になることなんて何も...
それどころか私は貴方に迷惑ばかりかけて...
本当はこんな女、鬱陶しくて仕方が無いんでしょう？」
「A！！」
「ｯ...」
「黙って聞いてりゃ...ったく」
彼は私から手を離し、私を優しく抱きしめた。
「A」
「はい...」
「2度とンなこと言うんじゃねえ」
「...」
「俺はお前が...心配なんだよ
同い年なのに何処か抜けてるところがあって
それに
ほっとくと寂しそうな顔しやがって...」
私は彼の言葉を聞いて泣くことしか出来なかった。
初めて言われた言葉。心配だなんて。
「...でも、そんなお前でも俺ァお前にいつも助けられてんだよ
お前は構ってやると犬みてぇに嬉しそうにするしな。
っつう事だ。2度とさっきみたいなこと言うなよ？」
彼の言葉は私を安心させる。
まるで母親の子守唄のように。
「A...」
「トシ。」
「おう」
「ありがとう」
私を笑顔にしてくれる彼を私は離したくない。
毎日見つめていたい。
いつも一緒に居たい。
昔どこかで聞いた。
どこの誰かなんて覚えていないけれど。
「逢いたいが情、見たいが病。」
それは多分、こういう事。
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唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» ありがとうございます！ (2018年2月25日 23時) (
レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 唐辛子の民さん» まさかそこまで言って頂けるとは…。とても嬉しいです！ありがとうございます。これからも見に来ますね。陰ながら応援してます！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - 愛音さん» まっ、まさかっ！？あの愛音様！？いつも見させていただいてます！こんな方に見ていただけるなんて何たる光栄！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月25日 22時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - まかろんさん» いやもう私もなんでこんなに伸びてるのかわかりませんよ。w多分私は神でも天才でも無いです。なんかこんなに褒めていただくと照れますね。w楽しんでいただき何よりです！更新がんばります！よろしくお願いします！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 後れ馳せながら読ませていただきました。あなた様は天才ですか、神ですか、どっちですか。あ、秀才なんですかね。なんでこんな面白い小説書けるんですか、その文才分けてください。神は１人に二物も与えるんですね。楽しみにしてるので更新頑張って下さい！ (2018年2月25日 15時) (レス) id: 8aa890658c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子の民 | 作成日時：2018年2月24日 5時
