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「真選組ソーセージが値上がり?」
学校が終わると私は食堂に向かった。
いつも通り食堂で真選組ソーセージを頼むのだが、なんといつもより高いのだ。
1本100円?いつもなら70円だ。
「なんで、どうしたんですか?」
「沖田隊長のバズーカの弾でうちの真選組ソーセージの金をほとんど回されてね。
それに屯所は壊すわ、修理費はほぼ必要無いものから削られていくからね
本当は200円にしたいよ」
「成程、全て総悟のせいですか」
「そうなるね」
するとバズーカをもった総悟が憎たらしい顔をして歩いてきた。
「人聞きの悪ィ、んなもん四捨五入したらお前と土方が悪いんでィ」
「訳が分からん、理由が聞きたい」
「お前らが余計な事を俺にしなければ俺は打たなくて済む、そして屯所も壊れないだろィ?
そのちっこい脳みそで考えてみろィ」
「理不尽極まりないね、どう考えてもアンタが悪い。打たなきゃいいんだから」
「打たねーとお前らが何しでかすか分かんねーだろ」
「何もしでかさねーよみんなお前と一緒の脳みそじゃねーの、一緒だったらとっくに人類なんて絶滅危惧種だから」
「…お前、なんか土方のヤローにしたかィ?」
「なんでよ、何も」
「うるせェ足音がするんだが」
「は?」
「A」
「なな、なんですか!?!?」
勢いよく扉を開けたと思えば、案外静かな土方さん。右手には何やら紙を持っていた。
「…これなんだ、あァ?」
「そ、それは…」
右手の紙、それは今日返されたテストだった。
数学の12点という赤点丸出しのテストが私に視線を向ける。
土方さんはゆっくり私に近寄るとそのまま首を絞めてバックドロップをかました。
「私女の子だってばァァァァァァ!!!」
「俺が仕事置いてまで教えて欲しいっつーから教えてやったのになんだこれは!
俺の時間が無駄じゃねーかこのクソガキ!!」
「違うよ!!」
「何がだコラ!!二度と教えねーかんな!」
「真選組ソーセージが値上がりしたから!!」
「関係ねェだろ!!!…ってマジか、そうなのか?」
「はい」
ようやく首絞めから開放された私は地面に寝そべった。すると総悟が私を上から見下す。
「ざまァ」
私は起き上がると、私がめり込んだせいで潰れた床を何処からかやってきた道具で直した。
「全部総悟のせいじゃねーか」
「人に責任を押し付けるのは良くありやせんぜ、部下のミスは上司の責任うんたらかんたらとか言うでしょう」
「それもう全部言ってるから」
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唐辛子の民(プロフ) - な、な、なんと...全て読んでくださるなど天使ですか、神ですか?あ、仏ですか。了解しました。応援ありがとございますゥゥゥゥ!!頑張りやすゥゥゥゥ!!! (2018年8月21日 3時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
こくろん(プロフ) - 初めて唐辛子の民さんの作品を読みました!もう面白くって作品全て読んじゃいましたw応援してます!頑張ってください! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 0640f47a0f (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子の民(プロフ) - カラ松ガールさん» 愛してます。ありがとうございます。嫉妬系大好きでございます。リクエストありがとうございます!では、早速作成してきます! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 7066b21a8f (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 過激ですかね。。。すいません。 (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - 土方さんが夢主の部屋に入った時、夢主が床どんされてる状況を見て嫉妬してしまう土方さんがみたいです! (2018年8月16日 23時) (レス) id: 146ccfef01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子の民 | 作成日時:2018年8月12日 23時