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コンプレックス28 ページ31

北斗さんと友也くんの前でやったあの物語のほんの一部をやった。流石に「お兄ちゃん」ってセリフはくどいからその場に合わせて変えたけど
桃李「凄い!」
弓弦「素晴らしいですね」
英智「渉も認める実力がどんなものかと思ったけど、これはかなりの出来だね」
桃李「これ、最初から最後まで全部見たい!」
皆んなが口々に感想を述べてくれた
英智「もう今日のレッスンはこの辺にして残りの時間は演劇を見る時間にしよっか?」
『レッスンは、ちゃんとやってください…』
言えた。今度は自分の気持ちをしっかりと言えた
英智「やっぱりAちゃんはいいプロデューサーになれるよ」
突然、話が変わって驚く
英智「今のようにアイドルの間違った提案をしっかり訂正してこそプロデューサー。プロデューサーのAちゃんが自分の意見を言わないと僕達アイドルは最大限に輝けないんだ。ファンの子達を満足させることもね。Aちゃんは自分の意見がなかなか言えない所があるみたいだけど、『プロデューサー』の時は自分の意見を言いたいだけ言えばいい」
英智さんの言葉で、心に突っかかっていた何かが取れたような気がした
『ありがとう、ございます』
英智「じゃあ、レッスン再開しよっか」
そして再開されたレッスンでは特に何も無く無事に終わった。英智さん達とも別れて、今はにぃにと下校中
渉「A、随分お疲れのようですね」
『今日は色々あったから疲れちゃった…』
すると直ぐに地面から足が離れ体が宙に浮いた
渉「着いたら起こして差し上げますので寝てて大丈夫ですよ?」
にぃにがおんぶしてくれたんだと認識するのと意識を手放すのはほぼ同時だった。気が付くと自室のベッドで寝ていた。まだ開き切ってない目を擦りながらにぃにの部屋へと向かう。部屋の電気がついてるのを確認してノックをする。そして間もなくにぃにが部屋から顔を出した
渉「A、起きたのですか?」
『うん。今日はありがとう。友也くんの事とかfineの事とか色々…それだけ。おやすみ!』

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作者名:M-M-N | 作成日時:2020年3月5日 11時

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