23話 ページ25
そう、これは私が2年生の時の話。
つまりはあんずちゃんが来る半年前位のこと。
「...プロデュース科ですか?」
夢ノ咲の普通科に通っていた私はある日校長室にお呼ばれしたので行ってみたらこんなとこを言われた。
校長先生によるとアイドル科をプロデュースするプロデュース科の新設のためにテストとして入って欲しいと。
そして驚いたのは学費は無料で制服もあちらで用意してくれるということ。
プロデュースとかは全くしたことがなかったけれど私は行く気満々だった。
だがー。
「なんであんたが?」
校長先生との話の後、普通科のボス的存在の女子に呼ばれてしまった。
どうやら校長室での話が外まで漏れてしまっていたのだろう。
この女子達はアイドル科の生徒が大好きなようで廊下ですれ違う時はいつもアイドルの話をしているなってくらい。
そして鞄には推しと思われるアイドルのキーホルダーが。
...そりゃあこうなるでしょう。
いたって普通に過ごしていてアイドルなんて興味もない私がプロデュース科に勧誘されたからだ。
普通は黙っていないだろう。
「なんであんたみたいなブスがプロデュース科に...!!」
「アイドルとチヤホヤされたくて行くつもりよね!?」
「そんなの有り得ねぇからな!!ぶっ潰してやるよ!」
でもプロデュース科の転校は来週...つまりあと3日位だったから耐えられた。
女子達がやってきたのは言葉の暴力だけだったから。
普通は暴力とか物を隠されたりするものだろうと思っていたけれど...。
なんだかアイドル科の生徒について独自で調べたものが好評らしく...言葉だけで済んだ。
なんだか最後には応援もされたのでアイドルについて調べたりしといて良かったなと思っている。
ーそして、
「あなたが白坂Aさんですね。
ようこそプロデュース科へ。
私は椚章臣といいます。それでは職員室にて渡すものがあるので来てください。」
プロデュース科の生徒になった。
事前に渡されたアイドル科の制服の女子ver.を身にまとい...。
校舎の廊下を先生のあとを着いていくように歩いていた。
廊下を通っているとアイドル科と思われる生徒が私を珍しいもののように見ていた。
そりゃぁ、そうだろう。
男しかしないアイドル科の校舎の中に女が入っているのだから。
「何アイツ...」
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猫愛りあ - あんずちゃんは天使だと思います!夢主ちゃんも天使だと思います!アイドルも天使です!解決!ちゃんちゃん☆(はっ?) (1月27日 14時) (レス) @page13 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あんずちゃん…もしかして魔法解いたせいで忘れてる……?夢主ちゃん…大丈夫だよ…だから、道を踏み外さないで…大切な人を失わないように、真実を全部知って…受け入れて…夢主ちゃんならそれが出来るはずだから…1人じゃないから…。happy end期待してます。 (2018年9月7日 4時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻ーりんねー(プロフ) - 続きがとっても気になります!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2018年8月28日 0時) (レス) id: bccc46f8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むらさき | 作成日時:2018年8月8日 23時