#１５７ ページ27
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彩音の夢に出てきて『和くんのこと、宜しくね』と笑顔で話しかけてきたらしい。
きっとそれは彩音の勘違いだって芽衣ちゃんや潤は言ってたけど、それが嘘だとしても俺にはそんなことどうでもいい。
またAの悪戯がこんなところに現れるなんて。
最近俺の所には来てくれないくせになんで彩音なんだよ、ったく。
ピアノで1曲弾き終わると、彩音はパチパチと手を叩いてぴょんと椅子から飛び降りる。
その後を目で追ってると何か手に持ってこっちに戻ってきた。
彩音｢これ、プレゼントっ！｣
画用紙を裏返しにして何が描いてあるのか分からないように俺に渡してきた。
｢ありがとう｣とそれを受け取り、表を見る。
彩音｢和くんとAお姉ちゃん｣
そこには俺とその隣にAが手を繋いでいて、空には大きな虹がかかってるクレヨンで描いた絵だった。
彩音｢お姉ちゃんのこと彩音は知らないけど、ママとパパが和くんのお嫁さんだって言ってたの｣
｢ … なに余計なこと話してんだよ｣
潤｢彩音に聞かれたからつい … ｣
彩音｢ … 今はお空にいるんでしょ？｣
コクンと頷き、彩音と同じ目線になるようにしゃがみ込む。
｢そう、今は遠いお空にいる｣
彩音｢ … 寂しくないの？｣
｢こらっ！｣と彩音を止めようとする芽衣ちゃんに目で｢大丈夫｣って訴えると渋々元いた席に戻っていった。
｢寂しいよ？けど、時々イタズラしてくるんだよ｣
彩音｢イタズラ？｣
｢空に大きな虹をかけてくれるイタズラ｣
よく分からないような表情で首を傾げる彩音。
｢だから虹を見れば寂しくないし、それに … ｣
彩音を抱き抱え、店の隅に飾ってある俺たちの結婚式の写真を見せる。
｢彩音がいるし、彩音のパパとママ。それに、翔くんと雅紀、智くんにその彼女ちゃんだっている｣
彩音｢彩音が居れば寂しくないの？｣
｢うん、寂しくない｣
ぎゅーっと首に抱き着かれてちょっと苦しかったけど、それは彩音の優しさだからちょっと苦しいぐらいが丁度いい。
いつか彩音にも話してあげるよ、俺の最高のお嫁さんのこと。
でもそれはもうちょっと大きくなってからにしようか。
この物語は俺たちの�犁粟廰�
それを理解できるようになるその時まで …
お預けってことで。
────────────END
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
