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『どこ、行くの？』
「思い出の場所」
そう言われて思い浮かぶのは2つの場所。
潤くんのカフェともう1つ。
「着いた」
運転席から降りた和くんのエスコートで車から降りて、久しぶりに母校の校門を潜る。
『勝手に入って大丈夫、なの？』
和「大丈夫、心配すんなって」
安心させるように私手を握ってくれる。
前は何気なくしてたことなのに、久しぶりすぎてちょっとしたことでもドキドキしてしまう。
「懐かしいな」
『いっぱい色んな事あったよね … 』
毎日一緒に過ごした廊下。
芽衣と3人で笑って話してた教室。
ファッションショーをやった体育館。
大切な話をした音楽室。
楽しいことも、悲しいことも沢山詰まった校舎。
『どこも和くんと過ごした大切な場所』
校内を色々回ったあと、無意識に向かってた場所は学校の最上階、一番端っこにあるあの場所。
「やっぱここでしょ、俺たちの一番の思い出の場所」
『 … うん』
拗ねた時も、和くんの大きな決断を話したのもこの音楽室。
一番、悲しいことことも楽しいことも辛いことも嬉しいことも詰まった教室。
教室に入ると眩しい夕日にグランドピアノが照らされていて目を細める。
彼が｢眩しい｣と言いつつグランドピアノに手をかけて、屋根を開けて椅子に腰掛ける。
｢ … 座る？」
和くんは椅子を半分開けて座っていて、私はその隣に座る。
『あれ、聴きたい』
「ん」
小さく返事するとあの懐かしい曲が始まる。
和くんの作ったメロディに、私の作った歌詞が付いたこの曲を聴くのは初めて。
私が書いた歌詞も終盤になり、曲が終わる …
そう思ってたのに。
『え … 』
私の知らないけど歌詞がついていた。
�犧Ｆ�は私と君が 名字を重ねた日 愛が芽吹��
弾き終えた和くんが膝の上にあった私の手に手を重ねる。
『どう … いう … 』
「そういうこと」
そういうこと？
「迎えに行くって約束したでしょ」
そういうと和くんはポケットに手を入れ、何かを取り出す。
白くて小さな手のひらサイズの箱。
小さい箱を開けると、そこには綺麗な指輪が一つ入っていた。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
