#６７ ページ21
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『 … 潤くん』
校門で私の帰りを待ってた彼の名前を呼ぶと、振り返り微笑んでくれた。
「思ったより早かった」
『潤くんいるから早く来たんだよ』
「そっか」
壁に寄りかかってた体を起こして「行くか」と言って歩き始める。
「あのな、俺」
後ろから追いかけるように歩き、彼の横につく。
それを確認すると真っ直ぐ前を向いて語り始めた。
「ずーっとAのことだけが好きで、お前の彼氏になった和が羨ましくて羨ましくてたまんなかった。まぁ、勝負仕掛けたとこで負け決まってんだけど。笑」
彼の言葉を静かに聞きながら隣を歩く。
潤「それなのにあんなことして、俺すっげー後悔したんだよ。ほんとに好きだったらあの時きっとお前のこと奪ってたはずなのに」
「うん……」
潤「わかったんだ。俺はただ和に嫉妬してただけだって」
「嫉妬？」
潤「Aのことあんなに笑顔にしてやれる和に嫉妬してた」
そんなことないのに。
私、潤くんにも沢山笑顔にさせてもらったのに。
「俺はそれを超えられなかった … 。和には適いっこないんだよなぁ … 」
『潤くん … 』
「だから俺、もうAのこと諦める。ほんとにごめん」
彼は立ち止まり、私に向かって深々と頭を下げた。
『潤くん、私もごめんなさい』
潤くんに釣られて私も頭を下げる。
『あの時、もっとちゃんと向き合ってたら潤くんがそんなに苦しまなくて済んだのに … 』
「A … 」
ゆっくりと頭をあげて潤くんを真っ直ぐ見る。
『私は、和くんのことが大好きなの。潤くんも新しい恋探してね』
私を見る潤くんの顔が、一つの恋が終わったんだと思わせるような寂しい顔をしていた。
けど、そんなのは一瞬だけだった。
すぐにいつもの笑顔の素敵な潤くんに戻ってた。
「あの後、芽衣ちゃんきたんだよ」
『え？』
「見られてた、キスしてたとこ」
え、嘘。
芽衣に見られてたの … ？
「その後、告られた」
こく … られた … ？
告白！？
芽衣が！？
潤くんに！？
『嘘！！？？』
「そんな驚く？笑」
『いやだって … 』
「俺、アイツと向き合うよ」
『 … え？』
「いきなり恋人は無理だけど、最初は友達として」
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
