#６６ ページ20
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あの日の夜。
あれは夢だったんだろうか。
何か唇に触れたと思って目を開けたら、目の前に和くんがいた。
妙にリアルだったけど、信じられなくて。
今日から始まった学校で、朝早くに家を出てからもずっと考えてた。
次の日起きた時、腫れた瞼が夜の潤くんとの出来事は事実だってことは証明してた。
『もし夢でも … 』
幸せだった。
自分の中が久しぶりに和くんでいっぱいになって、満たされた。
大丈夫、私には和くんがいるって。
そう思えた。
逃げないで、潤くんとちゃんと話そう。
中途半端な気持ちで彼と向き合っちゃダメだよね。
あんなに真剣な目で話してくれたのに、私ははぐらかして最低なことしたと思う。
今のこの気持ちなら素直に話せる。
私は二宮和也のことが大好きって。
幻でも、夢でも、現実でも、和くんが会えたおかげでこんなスッキリした気持ちになれたんだから。
もし、潤くんがモヤモヤして悩んでるんだったら私がそれを取り除いてあげたい。
そして、芽衣にバトンタッチできたら …
芽衣のこと呼んだのに会う前に帰っちゃったから埋め合わせしなきゃね。
それと、パーティーぶち壊しちゃったからみんなにも謝らないと。
『私に出来ることを精一杯やる』
そう決めた。
もうみんなを心配させないように、強い大人になる。
スマホを手に持ち、潤くんにLINEを打つ。
《ちゃんと会って話そう》
遠回しな言い方をせず、シンプルに。
また笑ってみんなと会いたい。
既読が付くと、すぐ返信がきた。
《俺もそう思ってた》
返信が帰ってきてホッとした。
… また潤くんが作るケーキが食べたいな。
ケーキだけじゃなくて、料理もすっごく美味しいんだよね。
雅紀がつまみ食いして怒られて、カウンターで翔ちゃんがコーヒー飲んでて。
智くんがスケッチブックに向かいながらビスケットくわえてて、和くんがハンバーグ食べてて。
いつも思い出すのは5人そろってるあのカフェの風景。
その空間を作ってるのは潤くん。
あの人の笑顔を取り戻そう。
今それを出来るのは私しかいない。
私は顔をあげてしっかり前に進んだ。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
