#６５ -KAZUNARI side- ページ19
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キィと音が鳴るドアをゆっくり開ける。
「A … ？」
眠ってるのを確認するとそっと近付く。
こんな真冬に毛布も掛けずにタオルケット1枚に丸まって寝てるその小さなAがすごく愛しくて。
「風邪引くぞ … 」
起こさないようにそっと近づき、布団を掛ける。
あぁ、いっその事起こしてやろうかな。
でもそれで離れたくないって言われたら …
「 … 俺も離れたくなくなるわ」
そっと前髪に触れて隠れていた顔を見ると、頬には涙が流れたあとがあり、瞼も腫れてる。
「ごめんな、ほんとに … 」
名前を呼ぶだけで�犢イ��瓩�溢れてく。
そっと顔を近づけて、キスをした。
起こさないように、優しく、静かに。
消毒、消毒。
潤菌が付いたまま一年過ごさせる理由には行かねぇからな。
「愛してるよ、ずっと、これからも … 」
『私も … 』
Aの長い睫毛が揺れ、月明かりに照らされて光ってる瞳が俺の方を見た。
「起きてたの … ？」
『キスしてくれた時に』
「んだよ … 」
だめだ、もう。
止められない。
『もう１回 … して』
「言われなくても」
深く、お互いを確認するような甘いキス。
このまま時間が止まればいい。
この幸せな時間にずっと溺れてたい。
甘くて抜け出せないこの誘惑。
ほら。
離れたくなくなったじゃねぇかよ。
けど …
「 … A」
『 … ん」
「あと、1年我慢しよ」
『 … うん』
「今日は守ってやれなくて、ごめんな」
頭を優しく撫でるとAは俺の手を取り、自分の頬にその手を当てた。
『今こうして一緒に居られてるだけで、そんなのどうでも良くなったよ』
潤んでる瞳に吸い込まれそうになる。
「ごめんな … 」
多分、Aには聞こえない声で呟く。
これ以上一緒に居たら戻れなくなる。
「俺、帰る」
そう言うと握ってる手にギュッと力が入ったのがわかった。
『いってらっしゃい』
今にも泣きそうな震えた声。
「いってきます」
添えていた手で顔を寄せ、小さな音を立ててキスをする。
また１年後。
貴女を迎えに来ます。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
