#６３ ページ17
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涙も枯れて声も枯れて、部屋に篭ってどのぐらい経ったんんだろう。
布団に包まってベッドに転がり、ずっと同じことを考えてる。
1人で押し潰されそうな不安と恐怖。
真っ暗な部屋がそれを一層引き立てる。
さっき起こったことを思い出すと身体が震え出して恐怖に襲れる。
それなのに潤くんのことが不安で心配で …
矛盾しきった自分の考えに答えはあるのかな。
大切な兄弟みたいな人にいきなり告白されて無理矢理キスされたのに、潤くんのこと嫌いになれない。
『芽衣、ごめんね … 』
芽衣の好きな人なのに、芽衣に幸せになって欲しいのに、潤くんは私のこと好きなんだって。
本当にごめんなさい …
『これから、どんな顔して会えばいいの … 』
智くんに、翔ちゃんに、雅紀に。
芽衣に、潤くんに。
そして、和くんにも …
『あと一年も耐えられる気しないよ、私 … 』
「大丈夫」「安心して」って言ってほしい。
貴方の声が聴きたいの。
スマホがバイブして画面が光る。
《大丈夫か？》
個人のLINEで送られてきたその一言。
その一言が私にはどれだけ嬉しかったか。
だって、その送り主は……
『和 … くん … 』
2年も見てなかったこのメッセージが私の不安と恐怖を和らげてくれたことか。
『大丈夫じゃないよ … バカ … 』
嬉しいのか、怒ってるのか、悲しいのか、全くわからないけど、自然と笑みが溢れて。
それと同時に枯れたと思ってた涙が溢れ出す。
スマホをぎゅっと握り締め、震える声で彼の名前を何度も呼ぶ。
このタイミングで送ってくるとかずるいよ、和くん。
でもそれが和くんらしくて。
離れてるのに私のことお見通しなんだね。
既読を付けたのはいいけど、それになんて返事をしたらいいのか分からなくて何度も打っては消してを繰り返す。
そうしてるうちに安心したからか急に眠気が襲ってきて、無意識に泣き腫らした瞼を綴じていた。
だめだよ、まだ寝たくないよ。
今ならまだ返事したら返ってくるかもしれないのに。
和くんを近くに感じられるのに。
そんな思いなどお構い無しに、気付くと私はそのまま眠ってしまって。
スマホの画面には《会いたいよ》の文字が送信せずに表情されていた。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
