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「おう！おはよ、星野」
「……おはよう、丸井くん」
テスト1週間前。あの事件から2週間たった頃だ。
最近 勉強に手がつかなかった私はここ数日、朝早くに学校へと足を運んでいる。
それを知ってかは分からないけど、何故か一番乗りで教室にいたユニフォーム姿の彼。
……久しぶりの会話。
それでも目を合わせたのは1回。
初めに、私の目に彼が飛び込んできた時だけ。
「なぁ、聞きたいことあるんだけど」
「……な、に？」
彼の横を素通りして、自分の席で勉強道具の準備をしていると、いきなり話しかけられて怯えた声で返事をする。
私とは対照的にいつも通り話しかけてくる丸井くんに少し苛立ちを覚えてしまう。
私はあんなに悩んで毎日考えていたのに、やっぱり丸井くんはその程度なんだね、と心の中で深い息を吐く。
「最近、何か変わったことねぇか？」
質問の意味がパッと理解出来ず、丸井くんの顔を見ると、何故か心配そうな目で私のことを見ていた。
「……どういう事？」
「いや、何もないなら良いんだ。悪ぃな、邪魔して」
そう言って朝練へと向かおうとしているのか、教室のドアへと手をかける。
「……それだけ？」
私の言葉に一瞬ピタリと静止しこっちを見つめ、口を開きかけた彼。でも言葉を発することはなくて、悲しそうに微笑んだ彼はこの空間から出ていった。
"何か変わった事はないか"
その質問に対する私の答えに、彼はホッとしたような表情を浮かべた。
テニス部のレギュラー陣と色恋沙汰があると、必ずと言って良いほどその女子に対する良くない噂が流れていた。
その事と関連付けて考えて良いのなら、彼はきっと＿＿
そうやって優しさを見せたりするから
私はまた期待しちゃうよ？
ふと窓の外を見るとまだ 薄暗くて。
朝特有のひんやりとした風邪が頬を撫でていく。
あれから
メールを全部無視するのも、
ちょっと冷たく接しちゃうのも、
全部 自分を守る為なんだ。
「ごめんね」
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桃花(プロフ) - 続きが気になる… (2022年11月17日 19時) (
レス) @page15 id: 45cbc35a1c (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - におーさん» ありがとうございます！ゆっくりすぎる更新ですがお楽しみください(≧∇≦) (2020年8月9日 18時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
におー - ブンちゃん最高！更新楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年8月9日 11時) (レス) id: ee24a57219 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - はるさん» ありがとうございます、励みになります（>_<） (2020年1月13日 10時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 続き気になります…！ (2020年1月13日 9時) (レス) id: 2a82e997d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのか | 作成日時：2019年12月16日 14時
