5話 ページ5
青年が左足をかすかにひきずって歩いているのを見て、昴はハッとした
昴「そうか、あの人___」
『何?知ってる人なの?』
Aが訊くと、昴は「えぇ。」と頷いた
昴「雰囲気は大分変わってしまいましたが、間違いないです。奇跡のワントップ、中岡一雅さんです」
コナン「(あの人か)」
『何?』
哀「奇跡のワントップ……?」
コナン「三年前、杯戸高校を全国制覇に導いたのが中岡さんだよ」
コナンと昴は説明しながら、左腕に赤いリストバンドをつけ、杯戸高校九番のユニフォームを着た中岡の姿を思い浮かべた
昴「スピリッツへの入団も内定して、将来のエース候補と言われてたけど……決勝戦の一か月後にバイクで事故を起こして、それっきりサッカー界から姿を消してしまったんです……」
『けど、ここにいるってことは……』
昴「まだサッカーに未練があるかもしれませんね」
コナンと昴はベンチに腰かけた中岡を見つめ、中岡が元太たちに言った言葉を思い出した
中岡《ぜいたくいうな。元気な体でサッカーできるだけ、幸せなんだぞ》
あれは、自分のことだったんだ……
Jリーグが到着し、いよいよサッカー教室が始まった
小学三年生から六年生の児童が所属する町のサッカーチームの一組が遠藤保仁と今野泰幸が、もう一組を楢崎正剛と中村憲剛が担当し、それぞれパス練習を始めた
歩美「遠藤に今野!」
元太「楢崎選手に……中村選手……」
光彦「みんな本物ですよ!」
隣のサッカーコートにいた歩美、元太、光彦はJリーガーを目の前にして興奮しっぱなしだった
「そろそろコッチも始めようか」
声がして振り返ると、東京スピリッツの赤木英雄がボールを持ってやってきた
歩美たちは元気よく返事をして、赤木を中心にコナン、灰原、元太、歩美、光彦の順番で時計回りに広がった
赤木「それじゃあ行くよ。誰にパスを出すかわからないからボールから目を離さないようにね」
赤木はそう言うと、足の内側でボールを蹴ってコナンにパスした
コナンも足の内側ですばやく蹴り返す
ボールは正確に赤木の足元へ転がった
赤木「オッ、うまいね」
コナンのインサイドキックに感心した赤木
ボールは正確に赤木の足元へ転がった
赤木「君もなかなかやるね」
コナンのインサイドキックに感心した赤木は灰原にパスをした
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あお - コナンくんに2回パスしたんですか?状況が読めなかったです。 (2023年4月7日 22時) (レス) @page5 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 待に合うではなく、間に合うです。 (2023年4月7日 22時) (レス) @page2 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 犯人追跡ピンについて詳細求めます。コナンが身に付けているとありますが、ピンについては昴さんが使っている記述がありましたので違うのでは。 (2023年4月7日 21時) (レス) @page1 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2022年4月30日 8時) (レス) id: 7b9ba0e34a (このIDを非表示/違反報告)
聖音 - 続きが気になります!もう更新はなさらないんですか?更新してくださると嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年3月30日 18時) (レス) id: 9b59f9adc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月7日 15時