検索窓
今日:8 hit、昨日:28 hit、合計:121,143 hit

10話 ページ10

光彦の質問に怜子が「関係ないでしょ」と冷たくあしらうと、

歩美「もしそうなら、それ飲めば、合唱大会で一位になれるかもしれないね」


と歩美が目を輝かせた


怜子「合唱大会?」


光彦「ええ。今度、クラス対抗の合唱大会があって……」


と言いかけた光彦は突然何かを思いつき「そうだ!」と声を上げた


光彦「ボクたちの歌唱指導をしてくれませんか!?」


怜子「はぁ?」


光彦「明後日の二時から、学校の音楽室で練習することになってるんです!」


光彦が言うと、隣の歩美と元太が顔を曇らせた


歩美「ピアノはAお姉さんと蘭お姉さんが交代で弾いてくれるんだけど……」


元太「歌を教えてくれるヤツが問題でさぁ」


元太がぼやいたとたん、「コラ!ボウズども!」と怒鳴り声が飛んできた

横を向くと、怖い顔をした園子が腕を組んで元太たちを睨みつけていた


園子「フン。誰が問題だって?」


元太「いや……あ……アハハ」


園子「ったく!私のどこが問題なのよ!!」


子どもたちに激しく詰め寄る園子を見て、コナンと昴は顔を見合わせて苦笑いをした


『すみません。気にしないでください』


Aが頭を下げると、怜子はフッと笑った


怜子「合唱って、第九じゃないでしょうね。私、あれ嫌いなのよね」


元太「大工さんの歌じゃねーぞ。帝丹小の校歌だぞ」


元太の言葉に、怜子が「え?」と驚く
すると、灰原が口を開いた


哀「第九っていうのは、ベートーヴェンの交響曲第九番のことよ」


歩美「え、そうなの?」


と歩美が目をパチクリさせていると、紫音がバイオリンを持ってステージに戻ってきた

頬の傷はそのままで、顔は強張ったままだ
怜子はステージをチラッと見て、フッと息をついた


怜子「いいわ。歌唱指導、やってあげる。帝丹小OGのよしみでね」


蘭「え?そうだったんですか!?」


蘭と園子とAが驚くと、怜子は「ええ」と立ち上がった


怜子「だから今回はもう帰りなさい。邪魔だから」


歩美,光彦,元太「……はーい」


子どもたちは仕方なさそうに返事をして、客席を出て行った


怜子に追い出されたコナンたちは扉を開けて二階ホワイエに出てくると、下へ降りるエスカレーターへ向かった

11話→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ムンムン(プロフ) - 質問いいですか? (2021年1月15日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - このシリーズが大好きです!更新頑張ってください!これからも楽しみにしてます (2018年1月29日 9時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - アカネさん» 更新頑張ります! (2018年1月21日 19時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 赤井さんの想い人シリーズの更新頑張ってください! (2018年1月21日 18時) (レス) id: 717738789b (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - MAIKAさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2018年1月13日 21時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。