赤井さんの想い人は工藤新一の双子の姉【戦慄の楽譜】

２８話 ページ28

怜子「わかるなら黙ってて。コンサートが終わったら、私からちゃんと話すから。いいわね？」


怜子の意思は固いようで、二人は仕方なく「はぁい」と返事をした

角を曲がってマンションの通りに出ると、

コナン「あ、高木刑事」


マンションの前に高木と佐藤が立っていた


高木「あ、秋庭さん!コナン君に沖矢さんも……！」


さらに、そばに停まっていた覆面車から目暮が降りてきた

パーカーのフードをかぶった怜子は顔をうつむき加減にして歩き出すと、高木が駆け寄ってきた


高木「秋庭さん、どこへ行ってたんですか!?今日はどこへも行かないって……」


怜子「この子たちとデートしてたの」


高木「デートって……!?」


高木の横を通り過ぎた怜子の前に、今度は目暮が待ち構えていた


目暮「秋庭さん、お話を伺いたのですが」


怜子「後にして」


目暮「相馬光さんのことなんですが」


マンションに入ろうとする怜子の足が止まった
二人も初めて聞く名前に目を光らせる


目暮「相馬光さんは、あなたの婚約者でしたね？」


目暮がたずねると、怜子は「警部さん」と振り返った


怜子「知っていることはすべてお話しします。ですが、明日のコンサートが終わってからにしてください」


怜子はそう言うとエントランスの扉を開けて中へ入っていき、目暮、高木、佐藤はその後ろ姿を険しい目で見つめた

昴が「あの、警部さん」と声をかける


昴「そーまさんって、ここのところにほくろのある人ですか？」


左目の下を指差す昴を見て、目暮「あ、ああ……」と驚きながらうなずいた

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