赤井さんの想い人は工藤新一の双子の姉【戦慄の楽譜】

２３話 ページ23

二人がその声に振り返ると、歩美と元太と光彦が歩道をかけてくるのが見えた


歩美「おはよう。コナン君。昴さん！」


光彦「おはようございます」


昴「おはようございます」


コナン「どうしたおまえら、こんな朝早く」


光彦「仮面ヤイバーに会いにいくんです!」


「「仮面ヤイバー？」」


二人が訊くと、光彦は声をひそめた


光彦「今日、堤無津川の緑地公園で早朝ロケをやるって、極秘情報をつかみまして」


歩美「それを見たら、元太君も元気になるかなぁって思って」


歩美の言葉に、声が出ない元太が嬉しそうに笑って頷く


「「(……元気なさそうには見えないけどな)」」


コナンと昴は苦笑いしながら、心の中で突っ込んだ


歩美「だからコナン君も誘いに来たんだけど……」


光彦「昴さんと、どこか行くんですか？」


歩美と光彦に訊かれたコナンは「あぁ……ちょっとな」と言葉を濁した


歩美「ちょっとって？」


コナン「いーじゃねぇか、別に」


昴「三人で行くのはどうです？」


二人が行き先を言わずに行こうとすると、


光彦「元太君への友情よりも大事なんですか!?」


光彦が叫んだ

足を止めて振り返ると元太がしょんぼりとしていて、二人は顔を見合わせてハァ…とため息をついた


コナン「しょうがねぇな……怜子さんのとこだよ」


歩美「怜子先生!?やめといた方がいいよ!」


光彦「きっとまた怒られちゃいますよ」


歩美と光彦に止められた二人は「あぁ/えぇ」と頷いた


昴「そうですが、僕達が悪いヤツから守らないといけませんし」


光彦「悪いヤツって、この前の……」


歩美「何で昴さんとコナン君が守るの？」


歩美に訊かれて、二人は「ん？」と顔を見合わせて首をかしげた


コナン「そーいや何でかなぁ……」


昴「僕達にもよくわかりませんが、そうしないといられない気がします」


コナン「何となくだけどな」


二人の言葉に、光彦と歩美がきょとんとする

すると、元太が二人に歩み寄って、ジェスチャーを始めた

胸の前でハートを手で作り、バレリーナのようにつま先立ちで踊り出す

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