3話 ページ3
携帯から聞こえてきたのは先ほどまでの怒った声とは打って変わり、いつもの明るいAの声だった
《カレーでいいかなぁ、それとも何か___》
昴「あ、カレーで大丈夫ですよ。僕も手伝いますし」
《そう?ありがとう。今、探偵事務所にいるから、早めに帰って作るね。》
昴は素直に「はい」と返事をして《じゃあまた後で》と電話が切れた
携帯を切った昴を見てコナンはハァ…と大きくため息をついた
コナン「昴としてなら、素直になれるのはすごくわかるな」
昴「ハハ……いつものことだからな」
赤井に戻ると、ついつい憎まれ口をたたいてしまう
もう少し素直になれたらAとケンカせずにすむんだろうけど……
昴は携帯を腰巻にしているパーカーのポケットにしまうとコナンが手帳を拾い、車のナンバーの続きを書いた
ホールやレストランが点在する西多摩市の音楽の森に新たに建設された堂本ホールは、現代的な外見がひときわ目立っていた
外側には大きな円柱が何本も立てられた豪華なエントランスロビーを抜けてエスカレーターで二階へ上がると、ガラス張りで天井まで吹き抜けの開放的なホワイエが広がり、客席に入るとそこには別世界が広がっていた
十七世紀初めから十八世紀中頃までのヨーロッパ音楽を生み出したバロック時代の教会をイメージしたホールには、なだらかに傾斜した二階から一階の客席の奥にステージがあり、その頭上にはバロック装飾に縁取られた大中小さまざまな金属パイプが整然とそびえ立ち、光り輝いている
ステージの中央奥にはある演奏台に座った堂本一輝がバッハの《トッカータとフーガニ短調》を演奏しはじめると、パイプオルガンの荘厳な音色がホール中に響き渡った
堂本の指が三段鍵盤をかろやかに行き来し、ときには鍵盤の両横にあるストップ・ノブを引いて、厳かで美しい音色を作り上げていく
客席の中央には、コナン、蘭、A、昴、小五郎、園子、博士灰原、歩美、元太、光彦が集まって演奏を聴いていて、扉の前には目暮十三警部、白鳥任三郎警部、佐藤美和子警部補、高木渉巡査部長が一列に並んでた
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ムンムン(プロフ) - 質問いいですか? (2021年1月15日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - このシリーズが大好きです!更新頑張ってください!これからも楽しみにしてます (2018年1月29日 9時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - アカネさん» 更新頑張ります! (2018年1月21日 19時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 赤井さんの想い人シリーズの更新頑張ってください! (2018年1月21日 18時) (レス) id: 717738789b (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - MAIKAさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2018年1月13日 21時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月13日 20時