1話 ページ1
昴「堂本一輝?」
Aから昴のの携帯に電話がかかってきて昴は、歩きながらチョーカー型変声期を切った
《知ってるよね、赤井さん》
蘭《A。何か飲むよね?》
《あ、ありがとう》
昴「あぁ。先週、爆破事件のあった音楽アカデミーの創設者だろ?」
昴が答えている横で、コナンは目の前の黒焦げになった建物を見た
昴「(っていうか、今そこにいるんだけどな……)」
爆破事件を知った二人は、今まさに現場の堂本アカデミーに来ていたのだ
爆発が起こった別館の前には警察によってブルーシートが張られ、立ち入り禁止になっている
《堂本さんって有名なピアニストだったのに、突然オルガンに転向しちゃったのよね。それで、新しいホールを作るのに、ドイツの古い教会のパイプオルガンを運んできたって……》
昴「あぁ。バッハが実際に弾いたとかって言うヤツだろ?」
《その堂本ホールのこけら落としコンサートを見られることになったの。しかもリハーサルも見せてくれるって!園子の口利きで》
昴「そう言えば、堂本ホールを作ったの、鈴木建設だったな」
鈴木建設は、鈴木園子の父親が会長を務める鈴木財閥傘下の会社だ
昴は携帯電話で話しながら、コナンと一緒に別館と道路を隔てた正面の木立のところを歩いた
舌を向き、芝生のあたりを注意深く見ていく
「「(……!)」」
すると植え込みの下に、ススが付着したピアノの鍵盤が落ちていた
おそらく爆発現場の練習室にあったピアノの鍵盤だ
爆発で飛んできたのだろう
コナンはハンカチを使って拾い上げると、別館を振り返った
道路を隔てた別館からここまではずいぶん距離がある
《ねぇ、行こうよ赤井さん!あ、新一にも連絡しなくちゃね。あのストラディバリウスを生で聴けるんだよ!》
Aの声が聞こえてきて慌てて携帯電話を耳に近づけた昴は、別館の近くで誰かがたたずんでいるのに気付いた
コナンの袖を引っ張り、気づかせると二人で顔を見合わせ犯人追跡メガネとピンをズームアップさせてみると、それは初老の紳士だった
白髪に黒縁メガネをかけ、紺のジャケットをはおったその紳士は、爆発現場の方をじっと見つめると、自分の手元に視線を落とした
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ムンムン(プロフ) - 質問いいですか? (2021年1月15日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - このシリーズが大好きです!更新頑張ってください!これからも楽しみにしてます (2018年1月29日 9時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - アカネさん» 更新頑張ります! (2018年1月21日 19時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 赤井さんの想い人シリーズの更新頑張ってください! (2018年1月21日 18時) (レス) id: 717738789b (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - MAIKAさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2018年1月13日 21時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月13日 20時