検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:121,111 hit

1話 ページ1

昴「堂本一輝?」


Aから昴のの携帯に電話がかかってきて昴は、歩きながらチョーカー型変声期を切った


《知ってるよね、赤井さん》


蘭《A。何か飲むよね?》


《あ、ありがとう》


昴「あぁ。先週、爆破事件のあった音楽アカデミーの創設者だろ?」


昴が答えている横で、コナンは目の前の黒焦げになった建物を見た


昴「(っていうか、今そこにいるんだけどな……)」


爆破事件を知った二人は、今まさに現場の堂本アカデミーに来ていたのだ

爆発が起こった別館の前には警察によってブルーシートが張られ、立ち入り禁止になっている


《堂本さんって有名なピアニストだったのに、突然オルガンに転向しちゃったのよね。それで、新しいホールを作るのに、ドイツの古い教会のパイプオルガンを運んできたって……》


昴「あぁ。バッハが実際に弾いたとかって言うヤツだろ?」


《その堂本ホールのこけら落としコンサートを見られることになったの。しかもリハーサルも見せてくれるって!園子の口利きで》


昴「そう言えば、堂本ホールを作ったの、鈴木建設だったな」


鈴木建設は、鈴木園子の父親が会長を務める鈴木財閥傘下の会社だ

昴は携帯電話で話しながら、コナンと一緒に別館と道路を隔てた正面の木立のところを歩いた
舌を向き、芝生のあたりを注意深く見ていく


「「(……!)」」


すると植え込みの下に、ススが付着したピアノの鍵盤が落ちていた

おそらく爆発現場の練習室にあったピアノの鍵盤だ
爆発で飛んできたのだろう

コナンはハンカチを使って拾い上げると、別館を振り返った

道路を隔てた別館からここまではずいぶん距離がある


《ねぇ、行こうよ赤井さん!あ、新一にも連絡しなくちゃね。あのストラディバリウスを生で聴けるんだよ!》


Aの声が聞こえてきて慌てて携帯電話を耳に近づけた昴は、別館の近くで誰かがたたずんでいるのに気付いた

コナンの袖を引っ張り、気づかせると二人で顔を見合わせ犯人追跡メガネとピンをズームアップさせてみると、それは初老の紳士だった

白髪に黒縁メガネをかけ、紺のジャケットをはおったその紳士は、爆発現場の方をじっと見つめると、自分の手元に視線を落とした

2話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ムンムン(プロフ) - 質問いいですか? (2021年1月15日 7時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - このシリーズが大好きです!更新頑張ってください!これからも楽しみにしてます (2018年1月29日 9時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - アカネさん» 更新頑張ります! (2018年1月21日 19時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 赤井さんの想い人シリーズの更新頑張ってください! (2018年1月21日 18時) (レス) id: 717738789b (このIDを非表示/違反報告)
Sorimachi(プロフ) - MAIKAさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2018年1月13日 21時) (レス) id: cd676a233e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。