39話 ページ39
昴「八年前、盗賊団<源氏蛍>は、山能寺の本堂に忍び込み、秘蔵の仏像を盗み出した。だが、運び去る途中で、白毫が外れて落ちてしまう……。後で気づいた首領の義経は、手下の一人に山能寺まで捜しに行かせた。だけど、服部さんが先に水晶玉を見つけてしまった」
コナン「おそらく手下は、服部が水晶玉を持ち去っていくのを見て追いかけたが途中で見失ってしまったんだろう。やむなく、首領は仏像を桜さんの店の倉庫に保管した。そして八年後、犯人はひょんなことから八年前の少年がおまえであることを知ったんだ」
服部はインタビューを受けた雑誌を思い出して、アッと目を見開いた
服部「あの雑誌か……!」
インタビューの記事には水晶玉を手にした服部と、水晶玉を拾った小学三年生当時の写真が載っている
犯人はそれを見て、服部が白毫を持ち去った少年だろうとわかったのだ
コナンと昴はベンチからおり、エサをつつく鳩の間を抜けて服部の前で立ち止まった
昴「同じ頃、盗賊団の中でも事件が起きた。おそらく首領が重い病気か何かになった」
コナン「死期を悟った首領は、山能寺から盗み出した仏像を別の場所に隠し、その場所の謎かけをした絵を子分たちに渡して、謎を解いた者を次の首領にするという遺言を残したんだ」
服部「そんで死んでしもたんやな」
昴「後に残った子分たちは懸命に謎を解こうとしたが、解けなかった。その頃___」
服部「仲間の一人である桜さんが、犯人に手ェ組も言うてきた」
服部はそう言うと、ベンチから立ち上がった
服部「桜さんは、犯人の剣の腕を見込んで、他の子分を全員殺すようそそのかしたんやろ。その上で、仏像と白毫の行方を二人でつかみ、仏像を売った金を山分けしよ言うてきたんや」
コナン「ああ。おそらく、盗賊団の中で古美術商の桜さんだけが、盗んだ美術品の売却ルートを握ってたんだろう。だから、自分だけは安全だと高をくくってたんだ」
六角堂を出た三人は烏丸通を南下し、四条通の商店街を歩きながら、推理を続けた
服部「犯人は、桜さんの話にのったフリをした。本心は最初から仲間全員殺して、宝を独り占めするつもりやったんや」
昴「だが、そのためにはとにかく、首領が残した謎を解かなければならない。そこで犯人は……」
服部「名探偵の毛利小五郎に謎を解いてもらおて思いついたんやな」
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マナ - Sorimachiさん» 作品ポイントはありますか?参考しようと考えています・・・ (2021年4月26日 22時) (レス) id: 322163da4b (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にする事ついて質問なんですが、作品参考していいですか?? (2020年9月16日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - 続きがきになります。更新頑張って下さた (2018年2月16日 7時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2018年2月15日 23時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
りえちん(プロフ) - 続きが気になります。更新楽しみにしてます。 (2018年1月29日 0時) (レス) id: a57a650362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月7日 20時