32話 ページ32
すると、服部は、「ただ……」と急に真剣な顔になった
服部「ひとつだけ気になるんは、さっき聞いた唄と、オレが覚えてた唄の歌詞が一箇所違うんや」
「「はぁ?」」
コナンと昴が眉を寄せると、服部は野球帽を取り、頭に巻いた包帯に触れた
服部「オレの初恋の人は、“あねさん ろっかく”を“よめさん ろっかく”て歌てたんや。何でやろなぁ……」
空を見上げてぼんやりと考える服部に、コナンと昴が「「知るか/知りません!」」と横を向いた
コナンと昴と服部が山能寺に戻ると、病院から先に帰っていたAと蘭が目をつり上げた
『もう、どこ行ってたのよ!3人とも!』
蘭「心配してたんだから!!」
「「ごめんなさい/すみません……」」
服部「まあ、そう怒らんといてな、姉ちゃん達」
平謝りするコナンと昴の横で服部はあっけらかんとした
蘭「そういえば、和葉ちゃんどこ行っちゃったんだろう?」
服部「え?あいつ、おらへんのか?」
『うん。どこかに行くって言ったきり……ね?』
蘭「うん」
服部が蘭とAにたずねると、玄関の戸が開いて白鳥が入ってきた
白鳥「あ、蘭さんとAさん。毛利さんいますか?」
『小五郎さんなら奥にいます』
蘭「どうぞ」
蘭とAは白鳥を客間に案内し、コナンと昴と服部後をついていった
客間に通された白鳥は、座卓をはさんで小五郎の正面に座ると、手帳を開いた
白鳥の右側には蘭とAと阿笠博士、そして左側にはコナンと昴と服部が座っている
白鳥「千賀鈴さんの母親は宮川町の芸子さんで、彼女が五歳のときに病死しています。未婚の母でしたので、千賀鈴さんはお茶屋の女将の山倉多恵さんに引き取られて育てられたそうです」
廊下の手すりにつかまりながら白鳥の話を聞いていた元太は「ミコンのハハって何だぁ?」と光彦を見た
光彦「それはですね」
歩美「結婚しないで子どもを産んだ女の人のことよ」
と歩美がこっそり教える
白鳥「彼女の父親は誰だかわからないんですが、毎月お茶屋に匿名でお金が送られてきてまして、それが三か月前からぷっつり途絶えてしまったらしいんです」
目をつぶり頬をかきながら話を聞いていた小五郎は「ふん……」と白鳥を見た
小五郎「確かにちょっと気になる話ではあるな」
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マナ - Sorimachiさん» 作品ポイントはありますか?参考しようと考えています・・・ (2021年4月26日 22時) (レス) id: 322163da4b (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にする事ついて質問なんですが、作品参考していいですか?? (2020年9月16日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - 続きがきになります。更新頑張って下さた (2018年2月16日 7時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2018年2月15日 23時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
りえちん(プロフ) - 続きが気になります。更新楽しみにしてます。 (2018年1月29日 0時) (レス) id: a57a650362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月7日 20時