23話 ページ23
壁一面の本棚には何百冊もの本が置かれていて、三人は片っ端から本を取り出して調べていく
デスクの椅子にのぼって本を調べていた昴は、緋色の表紙をした本を取り出した
昴「《義経記》……」
本を開いた昴は、表紙の裏にあった筆文字を見て「え!?」と声を上げた
<伊勢三郎>と書かれている____!
昴「ボウヤ!服部さん!」
昴に呼ばれた服部とコナンはデスクに回り込んで近づき、表紙の裏のサインを見て「何!?」と驚いた
服部「桜さんは<伊勢三郎>やったんか!___ん?何やこれ」
本の間にはさまっている紙片に気づいた服部は、白手袋をはめた手でスッと抜き、たたまれた紙を開いた
服部「これは……!」
昴「例の絵のコピー」
それは山能寺に届けられた謎の絵のコピーだった
服部「どういうこっちゃ?桜さんがこの絵ェ持ってたちゅうことは……」
コナン「あの手紙を山能寺に届けたのは桜さんってことだ!だが、何のために……?」
調べれば調べるほど深まる謎に、コナンと昴は眉をひそめた
小五郎「何だと!?桜さんが<伊勢三郎>!?」
服部とコナンと昴は山能寺に戻っていた小五郎に、桜正造の書斎で見つけた《義経記》と絵のコピーのことを伝えた
客間には蘭、A、園子、そして和葉もいる
服部「ああ。あの人は<源氏蛍>のメンバーやったんや」
服部に言われて、小五郎は「待てよ。これで殺害されたのは……」と殺害された<源氏蛍>のメンバーの名前を思い浮かべた
“駿河次郎、伊勢三郎、備前平四郎、亀井六郎、片岡八郎"
小五郎「まさか、次は抜けている《五》のつく俺じゃあ……!」
と青ざめる小五郎に、服部は「ハァ?」と顔をしかめた
昴「(それは前にあっただろ……)」
昴は小五郎の迷推理に脱力しながら、心の中で突っ込んだ
以前、名前に数字が入っている人物が次々と殺害される事件に巻き込まれた小五郎は、今回も同じやり口ではないかと考えたのだ
昴はやれやれと思いながら「あの」と口を開いた
昴「桜さんの家にあった絵がコピーだったってことは、本物は桜さんが持ち歩いてて、それを犯人が取っていたと思いますよ?」
服部「なるほど!犯人は桜さんが絵ェをコピーしてたとは思わんかったんやな」
服部が納得すると、隣に座った和葉が「それで、犯人は一体誰なん?」と訊いた
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マナ - Sorimachiさん» 作品ポイントはありますか?参考しようと考えています・・・ (2021年4月26日 22時) (レス) id: 322163da4b (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にする事ついて質問なんですが、作品参考していいですか?? (2020年9月16日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
rin31gakukoko(プロフ) - 続きがきになります。更新頑張って下さた (2018年2月16日 7時) (レス) id: 9821ad2672 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2018年2月15日 23時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
りえちん(プロフ) - 続きが気になります。更新楽しみにしてます。 (2018年1月29日 0時) (レス) id: a57a650362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sorimachi | 作成日時:2018年1月7日 20時