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第35Q:孤軍奮闘 ページ38

そんな火神のスーパープレーは続き、
誠凛はついに47-56 と1桁差まで詰めることに成功した。









その時だった。







緑間「悪いが…これが現実だ」







ブロックに跳ぼうとした火神の足が
地面を離れることはなかった。







黄瀬「ガス欠?」


『たぶんね…』



笠松「おそらくあいつはまだ常時あの高さで跳べるほど体ができてねぇ。それを乱発して孤軍奮闘してたからな」








“孤軍奮闘”___その言葉に天神は少なからずドキッとした。






__『ねぇ…修造。私たちが卒業した後…皆大丈夫かな?』

「ばか、何言ってんだよ。大丈夫じゃなきゃ困るだろ。監督だっているし平気だよ。何より赤司がいる。あいつらならテッペンとっていけるさ」______







『(修造………私は何をすれば正しかった?)』









天神の問は虹村に届くことはなかった。







新しい世代をこの手で一緒につくってきた。
彼らのバスケはどこから違えたのだろうか…









そんな中、火神は未だに一人で強引に突っ込んだ。
1人で攻め上がった火神はカウンターをくらい点を取られてしまう。









__ピィィィィ









そこで、第3Qは終わった。









火神「くそっ!!」


伊月「火神、熱くなりすぎだ!もっと周りを見ろよ」


日向「そうだ、それにさっきは行くところじゃねーだろ!1度戻して…」




火神「戻して、パス回してどーすんだよ…」




「あ゛!?」


明らかに先程までの雰囲気と一変している。
誠凛のベンチは火神の発言で凍りついた







火神「現状、秀徳と渡り合えるのはオレだけだろ?
今必要なのはチームプレーじゃねー。オレが点を取ることだ。」






日向「オイ、何だそれ!!それと自己中は違うだろ!!」









_ガッ









そんな火神に1発入れ込んだのは黒子だった







黒子「バスケは1人でやるものじゃないでしょう!」






火神「みんなで仲良く頑張ってりゃ負けてもいいのかよ!?勝たなきゃ何の意味もねぇ!!」









黒子「1人で勝ったって何の意味もない!
“キセキの世代”を倒すって言ったのに…
彼らと同じ考えでどうするんだ」









そんな黒子の様子に周りのメンバーもゾクッとした。

第36Q:勝利の価値→←第34Q:才能の片鱗



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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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