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第31Q:先輩の意地 ページ34

第2Qがはじまれば、より厳しくなっているDF
しかしながら、黒子と火神の連携によって上手くかわしては火神がダンクを決める。

『2人抜きしちゃったよ……』

黄瀬「前より2人の連携の息が上がってるっすね」

海常の3人はそのプレーに感心していた

笠松「でもひとつ気になるな…第2Qでかく汗の量じゃねーぞ。あれは」

『オーバーペースしてる…』

そんな火神は津川の企みによって4つめのファウルを取ってしまう。

黄瀬「何やってんすか、もー!」

笠松「こりゃ引っ込めるしかねーな。残り一つじゃビビってまともにプレーできねー」

『まだ第2Qですもんね…』


案の定、誠凛は火神を下げた。が、予想外だったのは黒子まで下げてきたことだ。

黄瀬「え、黒子っちまで?」

笠松「なるほどな…」

黄瀬「どういうことっすか。」

笠松「ありゃ、勝つ気だな。」

『さしずめ秀徳戦に備えてってとこかな?』

誠凛の2年生だけのプレー、火神の黒子なしでも正邦に食らいつく技量があった。

笠松「今の方がしっくりきてるな。」

『まぁ、あの二人は即戦力ですけど、春から作り出したばかりの形ですからね』

日向と水戸部を中心としたチームOF。
それが誠凛が1年かけて作り上げた形だった

勢いそのままプレーをして点を重ねていく誠凛

が、残り5分で 小金井が倒れてしまう。
そこからは黒子のプレーによって点を防いで稼いでいく。

『すごい…誠凛は完全に正邦の動きを読んでる。癖があるったって1度や2度見ただけで対策できるものじゃないのに…』

笠松「ありゃ相当映像こすってんぞ」


天神のようなカメラアイがない誠凛は
同じ映像を何度も何度も見て研究を重ねてきた。今日、この日勝つために。天神は、観客席から誠凛の意地が伝わってきた。


そして、残り25秒



_スパッ









ついに誠凛は逆転した。








しかし、王者も伊達じゃない









_スパッ






残り15秒

彼らもまた点を奪い今度は正邦が逆転する。



黄瀬「オールコートマンツーマンッスよ!」

笠松「守るどころかもう一本とる気でいやがる」







誠凛に意地があるならば
王者には王者の意地がある。



しかし、









__シュッ


パスコースを逆算された誠凛だが
黒子のパスにより日向にボールが通る。
そして









__ピィィィィィ



残り1秒で日向の3Pが決まった誠凛は

73-71で勝利を収める。

第32Q:ハードな1日→←第30Q:誠凛のエンジン



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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時

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