第30Q:誠凛のエンジン ページ33
会場にやっと着いたと思えば散々で、水を買いたいという黄瀬に付き合っていたら試合は始まってしまった。
『あれ…』
3人がようやく試合観戦すると思えば
12-0で誠凛が負けていた。
笠松「おいおい、まじかよ」
黄瀬「なにやってんすか、もー」
笠松「んー、この前やって思ったが誠凛は基本スロースターターっぽいな。初っ端アクセルをふむのが火神なんだがそいつがまだこねぇから波にのれてねぇ。」
正邦のDFはかたく、黒子のパスも通らないほどだった。
『テツくんがいても、フリーの選手がいないならね…』
黄瀬「いや、DF厳しいのはわかったっすけど、んなやり方じゃ最後まで体力持たないっすよ。」
『黄瀬くん 知らないでみてたの』
笠松「あいつらは保つんだよ。古武術を使うからな。」
黄瀬「古武術?なんすか?それ。」
『手と足同じ方向ので走ってるでしょ。』
笠松「ねじらないことで体の負担が減ってエネルギーロスを減らせるらしい」
黄瀬「2人ともよく知ってるっすね。」
笠松「まぁ、あそこは、全国でも珍しいチームだからな。月バスで特集されてた時もあったし。」
そんな会話をしている中、火神と津川の1on1
火神は高速で津川をぬいては誠凛に得点を入れた。
ちらりと 黄瀬が秀徳側を見れば緑間が得点をしているところだった。
黄瀬「緑間っちの方はよゆーみたいッスね」
『そりゃ、真太郎くんいるし 秀徳もかなりやるチームだからね。』
笠松「相手もフツーの中堅校だし波乱はまずねーだろ。あるとすりゃコッチなんだが…」
6-15 未だ誠凛はかなりの差があった。
黄瀬「火神っちのでエンジンかかったと思ったんすけど後一歩上手くいかないんすよね。」
『だって、相手は王者名乗るほどだよ?』
笠松「まぁ、確かに正邦は黄瀬や火神みてーな天才型のスコアラーはいねーけどな。タイプが違うんだよ。DFもOFも古武術を応用してる。特に3年ともなれば相当のレベルで使いこなしている。正邦は達人のチームだ。」
黄瀬「達人ならいるっすよ。誠凛にも」
ちらりと黄瀬が見る先には黒子
密着した正邦のDFにより塞がれたパスコース。通らないと誰もが思ってきたが
_パシッ
「なに!?」
DFの裏からパスが通り水戸部がそのままシュートをした。
黄瀬「いくら鉄壁の正邦DFも壁の内側からパスくらったことはないみたいッスね。」
そこから調子づいた誠凛。
火神のブロック、日向の3P、黒子のスティール
第1Qが終わる頃には19-19 同点に戻っていた。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時