reason…15 ページ18
彼女を自分のアパートの狭いベッドに転がした。
スースーと寝息を立てている彼女を見て本当にただの睡眠薬だと胸をなでおろす。
しばらくしてからあるいたずらを思いつき、実行した。
それから待つこと約10分。彼女は目を覚ました。
「ん…………、ふぁぁぁ、」
大きなあくびを隠しもせずにする。
「おはよ〜、てなんであんたんち?あれ?私昨日飲んでどうしたっけ」
彼女に慕っていたマスターが実は敵だったなんて言えない。
「君は酒に呑まれて泥酔したんだよ」
「ああそうだった!っけ………あっ。頭痛い……二日酔い……」
「頭が回らないところ申し訳ないが、質問したいことがある」
「尋問じゃなくて?」
「いやぁ、質問だよ。尋問なんて人聞き悪い」
「あはは!あんたにはそう言う類の言葉がよくあうよ」
「じゃあ早速。君はマフィアになる前なにをしていた?」
彼女は苦笑いをして
「それよく聞かれるんだよね〜、でも残念!それは私にもわからない!なんか昔の記憶がないんだよね〜気づいたらここにいたって感じ?」
じゃあ彼女はつらいつらいとマスターに泣きついた記憶もないのか………?
「マスターとはどんな知り合いかたをしたんだい?」
「ああ、おじさんとはね〜………………あれ?なんだっけ〜なんか前まで覚えてた気がするのな、おかしいね、痴呆の始まりかも!」
そう言って彼女は笑ってけれど、笑えない。
何か胸を押しつぶされるような違和感。
吐き出したくなる違和感。
どこか変なんだ。
彼女に偽りがないか彼女の顔をしっかりと見ても、彼女は真実しか語っていない。
記憶がない…………?なぜだ。
私の中に疑問と彼女の笑い声が響いた。
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煉華☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは(*^^*)題名にひかれて読ませていただきました。描写が分かりやすく、とても読みごたえがありました!これからも頑張ってください! (2016年12月1日 22時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑚珀(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張ってください! (2016年11月14日 21時) (レス) id: 028a65cf32 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダになりたい(プロフ) - 瑚珀さん» 読ませていただきました!「多分、それはきっと」ですよね〜?ショタ太宰さん読んだことがなかったので、新鮮で、これからのお話が楽しみです(*^^*)コメントありがとうございます!嬉しいです!お互いに良い作品を作っていきましょう♪ (2016年11月14日 21時) (レス) id: 16a1ec1eda (このIDを非表示/違反報告)
瑚珀(プロフ) - ふああ!すごく面白いです!!頑張ってください!本当に申し訳ないんですが、一度私の作品見てくれませんか、? (2016年11月14日 21時) (レス) id: 028a65cf32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロニサラダになりたい | 作成日時:2016年11月13日 0時