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隣の席の君【山田二郎】 ページ8

隣の席の君は、いつも何かしら忘れるね。

そして私が、いつも貸してあげるね。

そんな日常が私は好き。

二「やっべ…消しゴム忘れたー...


なぁ、Aちょっと貸してくんね?」

そう言って眉を下げる彼。
子犬のようにしょげていた。

『しょーがないなー!ほら、』

そう言って角が取れた消しゴムを渡した。

二「サンキュ!」

嬉しそうに笑う君の顔。

脳裏に焼き付く。

私は、彼が、山田二郎が好きなんだ。




二「A、おはよ」

『二郎くん、おはよう』

いつものように、挨拶を交わす。

彼はいつもクラスの中心にいた。
笑顔が眩しくて、みんな引き寄せられた。

私は、教室の隅っこで、ちっちゃくなるだけで...

『はぁ...』

二「ため息つくと、幸せ逃げんぞー」

私に、分け隔てなく接してくれる。
そんな彼が好きなのだ。


でもこの恋は、実らない。



だって君は....




私の事がきっと嫌いだから。

私は入間銃兎の




妹だから。




二「どうした?何かあったのかー?顔が怖いぞ」

君はまだ知らない。
私は言ってないから、知るはずがない。


『...なんでもないよ!』

私はただ、笑顔を貼り付けるだけ。
ピエロのように、笑うだけ。







『ただいま...』

銃「A、おかえり。学校はどうだった?」

『お兄ちゃん、今日は早いんだね』

いつもは居ないのに…

今日はお兄ちゃんに会いたくなかったな…

銃「いや、またすぐに出かける。

いつも一人にしてごめんな。」

お兄ちゃんは優しい。

でも今はその優しさが痛い、嫌い。

私はお兄ちゃんと兄弟なんだって
突き付けられているみたいで。

恋は実らないって。


『いいよ、別に。』

素っ気なく返した。
お兄ちゃんの顔はひどく傷ついたようだった。

銃「そうか...じゃあ、また後でな。」

そう言って、出かけてしまった。


ごめんなさい、お兄ちゃん

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作品ジャンル:恋愛
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唐揚げ王子(プロフ) - あずま真太郎さん» はじめまして、コメントありがとうございます!私、甘い系の小説が得意じゃなくて...尊敬してもらえるなんて、光栄ですm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月17日 1時) (レス) id: e0d91b994f (このIDを非表示/違反報告)
あずま真太郎 - はじめまして!こういった甘すぎない感じの夢を書けるのが尊敬します…!更新頑張ってください♪お体には気をつけて(´ω` ) (2019年2月17日 1時) (レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐揚げ王子 | 作成日時:2019年2月6日 1時

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