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ボク達の谷【飴村乱数】 ページ32

私はシブヤが嫌いだ。
沢山の人で溢れかえるシブヤ。

乱「A、またここにいるね。逃げ出してきたの?」

『うん...僕はシブヤが嫌い。
ねぇ、乱数どこか遠くへ連れてって』

乱数は困ったように笑った。

どこか遠くを見ている瞳。悲しげに揺れる。

乱「そうだね...でも、ボクは好きだよ。

だってシブヤは、ボクの、Aの谷だからね!」

明るく笑っているけど、でも...どこか寂しげ。

『本当に?幻太郎みたいに嘘、ついてる。』

乱「はは…Aには敵わないね。

また来るよ。じゃあね!」

『うん、ばいばい。』

僕と乱数は、よく話をする。

僕が道の片隅で突っ立っていると、話しかけてくれる。
僕の突飛な話も、笑わず聞いてくれる。


そんな乱数が大好きだ。

でもシブヤは、乱数の谷は嫌い。

嘘が蔓延る谷。
表面だけの仮面。

決して本心を見せないピエロ。


ねぇ乱数。君は本心?それとも偽り?




乱「おはよ、A。今日は暗いね。どうかしたの?」

『乱数。僕、君の気持ちが分からない。

嘘で固められたお城にいる。

本当は、僕と関わりたく無いんじゃない?』

乱数の目が鋭く光った。
今までキツく口を噤んでいたが、ゆっくり開いた。

『...本当にAは

勘がいいね。半分本当で半分嘘。ごめんね…

ボクさ、君にとっての優しいオニーサンじゃ無いから。

これからボクは、忙しくなる。Aは知ってるよね。

ボクがディビジョンを組んでること。』


『知ってる。』

乱「これから、危険な目に遭うかもしれない。

ボクの傍にいたら、君にまで火が飛ぶ。

言ってる意味わかるよね?」

乱数の顔は悲しそうで、どこか寂しそうで。
今も尚、考えている事が分からない。

『乱数は...どうしたいの』

乱数は目を見開いたが、言葉を続けた。

乱「ボクは…」

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作品ジャンル:恋愛
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唐揚げ王子(プロフ) - あずま真太郎さん» はじめまして、コメントありがとうございます!私、甘い系の小説が得意じゃなくて...尊敬してもらえるなんて、光栄ですm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月17日 1時) (レス) id: e0d91b994f (このIDを非表示/違反報告)
あずま真太郎 - はじめまして!こういった甘すぎない感じの夢を書けるのが尊敬します…!更新頑張ってください♪お体には気をつけて(´ω` ) (2019年2月17日 1時) (レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唐揚げ王子 | 作成日時:2019年2月6日 1時

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