続き ページ22
痛み。それは初めての感覚。
ロボットの私には感じるはずのない痛み。
血が流れる。心臓が波打つ。
理「A！しっかりしろ！
小官が今助ける！」
私はふと思った。
このまま死ぬのではないかと。
ロボットの癖に、人の温かさを知り、自ら人の心に干渉し、
自らの手でこの命をおわらせる。
死ぬことは、その代償なのではないか。
理「A！大丈夫だ、致命傷では無い。
A、今はゆっくり休め。」
そう言って理鶯は、優しく微笑んだ。
瞼が重い。そして私は眠った。
ｽﾞｷ
痛みで目を覚ました。
生きていた。
理「起きたか、A。
まだ傷は痛むか？...そうか。
すまないA。小官がしっかりしていれば...」
『...』ﾌﾙﾌﾙ
私は喋らなかった。
その代わり首を振って、理鶯の手を握った。
理「小官を...許してくれるのか？
ありがとう、A」
理鶯は何処までも人間らしかった。
そんな彼がいつの間にか羨ましかった。
私は喋れない。
だから、他のことをみにつけた。
料理や、絵描き、文芸など
上手くいく度、理鶯は褒めてくれた。
それが嬉しかった。この気持ちを声にして届けたい。
でも無理なのだ。
何処までも皆に、理鶯に
迷惑をかけてしまう。
傷が完全に治り、私たちの勝利が確定すると、私は軍を抜けた。
一人で行く宛もなく歩いていた。
『...ぁ、りが...とう』
声が出た。
私は気づいた。
声が出ないんじゃなくて、声を出さかなったんだ。
理由は知らない。知る術もないし、知ったとしても無駄な知識だ。
最後くらいは、理鶯に聞かせたかった。
理「A、勝手にいなくなるな。
心配したぞ。」
私はどこまでも運がいいんだ。
『...り...理鶯』
1番言いたかった言葉。
自分の意思で発した言葉
心の片隅では、ロボットなのに...と思っていた。
でも、理鶯の笑顔を見て、そんなもの吹き飛んだ。
理「やっと、呼んでくれたな。
A
小官は今とても嬉しい。」
『わ、たし...も』
小さくて、途切れているが、理鶯は聞いてくれた。
理「綺麗な声をしているな。
Aはもうロボットじゃない。ちゃんとした、人間なんだ。」
何故それを、
理「A、小官はもっと多くの声を聞きたい。
一緒に生きてはくれぬか？」
『もち..ろ、んです』
嬉しいという感情を知った。
それから、理鶯にたくさんの感情や言葉を教えて貰った。
人間らしくなれるように。
ーーーーーーーーー
作者です
今回の話は本当に意味がわかりませんね…
もうしわけないです。
もっと語彙力増やしてきます。
次回も読んでくださると泣いて喜びます
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唐揚げ王子(プロフ) - あずま真太郎さん» はじめまして、コメントありがとうございます！私、甘い系の小説が得意じゃなくて...尊敬してもらえるなんて、光栄ですm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月17日 1時) (
レス) id: e0d91b994f (このIDを非表示/違反報告)
あずま真太郎 - はじめまして!こういった甘すぎない感じの夢を書けるのが尊敬します…!更新頑張ってください♪お体には気をつけて(´ω` ) (2019年2月17日 1時) (レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐揚げ王子 | 作成日時：2019年2月6日 1時
