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夜の街に映える、華やかな建物。


日本だというのにまるで異世界を感じさせるその建物内は、派手な装飾物を見に纏い、札束をまるで紙吹雪のように撒き散らす、いわゆる狂った人間で溢れかえっていた。


私が今いるここは、日本に唯一存在する合法的なカジノ。いや、厳密に言えば法に触れまくりの違法カジノなんだけれど。


毎晩やって来る"常連さん"が「あくまで娯楽だ」と言い張るのだから、それは仕方ないのかもしれない。



あ、噂をすればなんとやら。


椅子に腰掛ける私の目の前に落ちた黒い影。顔を上げると案の定、小太りの男性がこちらを睨みつけていた。


「そんな腑抜けた顔してちゃマスコミに叩かれちゃいますよ。

仮にも大物政治家なんですから、少しは周りに気を配ってください。

この汚職がいつ世間に知れ渡るか……考えるだけで恐ろしいですね。いくら合法とはいえ賭博行為に手を染める政治家なんて、ねぇ」



口にしなくてもわかるでしょ。


私はそうつらつらと言葉を並べるが、その間もおっさんはただ虚空を見つめるだけで何も言うことは無かった。



「どうしました?」



なんて柄にもなく相手を心配してみれば、途端におっさんは鼻息を荒げ酷く動揺したように私を指差した。



「勝負だ一色A! 昨日俺がお前にやった1000万賭けて!」


「……え、あの?」


「いいから受けろ!」


「いや、なんでそんなに荒れてるんですか。アナタのような大御所なら1000万くらい痛くもかゆくもないでしょう」


「俺のプライドが許さねぇんだよ!」


「プライドですか……」


ふんふんと生温い鼻息が頬をかすめる。ああ汚い。止めてよおっさんの二酸化炭素なんて浴びたくないから。


やけに血走ったその目からして、本気で私に賭けを挑んでるのだと察する。


なら、私も敬意を表すしかない。



「わかりました。受けて立ちましょう」


「……そ、そうか!」



「では、私が買った場合……うーん。5000万ください」



 

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霧雨。(プロフ) - おそ松がいいです!! あと、この小説とてもおもしろく、毎回楽しく読ませて頂いてます。更新頑張ってください!! (2016年3月7日 22時) (レス) id: 284b3cefde (このIDを非表示/違反報告)
前夜祭(プロフ) - オチアンケおそ松かカラ松希望です! (2016年3月7日 16時) (レス) id: 6606c6a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - おそ松がいいですー! (2016年3月7日 6時) (レス) id: 4e296d3f49 (このIDを非表示/違反報告)
ルウルウ(プロフ) - オチは一松でオナシャス!あ、でも全松見てみたいかもです…w (2016年3月6日 23時) (レス) id: b3bf073a55 (このIDを非表示/違反報告)
沼の門番松(プロフ) - んー出来れば全松バージョン作ってほしいんですけど、大変だったらチョ、チョロ松を…お、お願いします(OvO) (2016年3月6日 16時) (レス) id: 74d4b89a29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオト | 作成日時:2016年1月24日 10時

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