迷ヰ犬達の反応記録 一冊目

夢主の叔父さんが彼らにとっての敵のボスだったら　【月兎様リクエスト】 ページ37

『遠慮しなくていい。

あの人は敵だから、倒そう』


中島敦
「…分かりました」
もし、あの人が、自分の身内だったら彼女と同じように振る舞えるだろうか。
貴女と同じ、精神面の強さが自分にあるだろうか。
「Aさん、辛くはないですか」
つい、聞いてしまう。


太宰治
「良いのかい？捕まえて」
無言で頷く貴女。嗚呼、彼女は強い。
「(もし、織田作を撃てと云われたら彼女の様に、安吾のように、倒せるだろうか)」
過去の友人と自分とを重ね合わせて、彼女の精神面の強さに感服する。
「泣きたい時はズバッと泣き給え」


国木田独歩
「そうか」
彼は優しいです。なんとかして殺さずに済む方法を考えますが、猟犬も貴女の叔父を追っています。
「お前の叔父が生き延びる確率は限りなく低いだろうが、ゼロではない」
『…優しいですね』
なんとかして、共生の道を探す彼です。


江戸川乱歩
「君、悲しくないの？僕だったら泣いてると思うんだけど」
『そりゃ悲しいですけど、罪は償わせないと』
ド正論。乱歩さんも、Aさんも、正論を云います。ですが、改めて考えてみると、涙が溢れそうなのは確かです。
「泣きたいなら、泣けば」


福沢諭吉
「そうか」
そして、叔父を倒した後、
「泣きたいなら泣けばいい」
と、優しく受け止めてくれます。その姿がいつかの叔父と重なって、涙が溢れて、拭っても拭っても止まりません。
「よく頑張ったな」
『…ふ、うう…』
人前にも関わらず、号泣します。

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