*續・「知りたい」という気持ち ページ40
片倉小十郎の眼鏡を借りて、初めて眼鏡をかけてみたAさん。
果たして、どのような景色が見えるのでしょうか?
――――
「うッ…何だか変な感じがするぅ…。」
グルリと辺りを見渡しながら歩いてみると、何というか、違和感が凄くて、ちょっと気持ち悪くなっちゃった…。
「ごめん。やっぱり返すよ。」
私が素直に眼鏡を返すと、彼はすぐにサッと掛けなおし、いつも通りの冷静さでチクリと刺さることを言い放った。
「想定した通り、Aには合わなかったようですね。」
「分かってたなら言ってよぉ。」
「身を持って分かっていただくのが最も正確で、迅速であると判断いたしました。」
頬を軽く膨らませる私を無視して、彼は眼鏡の山をクッと押し上げる。
「ところで、何故、私の眼鏡をかけようと考えられたのです? 唐突な思いつきであろうと理由の一つくらいはあるのでしょう?」
「えっと…小十郎の見ている世界を知っておきたくてさ。まぁ、結局はそれどころじゃなくて、よく分からなかったけどね。」
私が言葉尻を軽く笑い飛ばすと、彼は何となく妙な表情になってしまった。
「変な顔だけど、どしたの?」
「生まれつきこのような顔です。変な顔とは、失礼ですね。」
「ごめんごめん。でも、何だかいつもの小十郎とは違う気がしてさ。」
「…そのことについてはお気になさらずに。説明するようなことではありませんので。」
「そぉ?」
「はい。」
そう言うと、彼は物思いに沈みこむように黙り込んでしまった。
何だろう?
更に聞いても良いかもしれないけど…まぁ、今回の我慢比べは、私の負けってことで。
こうなったら梃子でも動かないのは経験上分かってるから、仕方ないかな。
次、遊ぶ時に不意打ちで聞いてみるのもありかも。
ぽろっと本音を溢してくれるかもしれないからね。
――――
…最近、ほとんど更新できていない中、こんなフワッとしたお話ですみません。
まぁ、簡単に解説しますと、Aさんが片倉さんの見ている世界を知りたいっておっしゃったのがポイントですかね。
関心がある(あるいは好意を持っている)と相手のことを知りたくなるのではないかと思いまして。(※あくまでも個人的意見です)
そんな訳で、あまり甘さを含有していないお話になりました…。
今後とも、呆れずに付き合っていただけると幸いです。
短編:秘密(戦国BASARA 天海)→←短編:「知りたい」という気持ち(戦国無双 片倉小十郎)
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仙麗(プロフ) - 苺恋姫さん» 無事、続編へ移行させていただきました。いつもコメントやリクエストいただきありがとうございます。励みになります! (2021年5月11日 15時) (レス) id: c4c63c64ef (このIDを非表示/違反報告)
苺恋姫(プロフ) - 続編待ってます!頑張って下さいp(^^)q (2021年5月8日 22時) (レス) id: 0337b4f0d4 (このIDを非表示/違反報告)
仙麗(プロフ) - こちらこそありがとうございました。ご期待に副うことが出来たようで良かったです。今後とも『戦国書簡』をよろしくお願いします。 (2021年4月11日 17時) (レス) id: c4c63c64ef (このIDを非表示/違反報告)
苺恋姫(プロフ) - 書いていただき本当にありがとうございました!(*^^*)充分甘かったと思いますよ!応えていただいてありがとうございます!m(__)mこれより甘い話を…っていう時はまたリクエストする時に頼ませていただきます!(^^)/充分胸キュンしたのでお気遣いありがとうございます! (2021年4月10日 22時) (レス) id: 0337b4f0d4 (このIDを非表示/違反報告)
苺恋姫(プロフ) - いつもリクエストに応えていただいてありがとうございます!(*^^*)アンケートの「応援されてみた」でも、悩みが吹き飛んでいくような気がしましたp(^-^)q書いていただき本当にありがとうございます!(*^^*)これからも無理なく、頑張って下さい!q(^-^q) (2021年4月5日 14時) (レス) id: 0337b4f0d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仙麗 | 作成日時:2021年1月12日 17時