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Black cat*10 ページ12
桃井side
「うっ…げほっげほ」
咳と共に血が口から飛ぶ。
身体中が軋むように痛い
少しでも動かしたら意識が飛んでしまいそうだ。
正直息をするのもやっとなのに。
「どうしてこんなことになったのかな…」
チカチカと瞬く視界の隅に近付いてくる一人の少女を目にうつす。
あれはたしか…
「栗坂さん…?」
どのクラスにも数人はいるような
大人しめで、真面目そうな子だった。
そんな栗坂さんが何でこんなところに…
「桃井さん、貴女本当はやってないんじゃ無いですか?」
私の心臓がドクンと音をたてる。
「な、なんで?何で信じて…」
今の私には彼女が私を信じてくれたと言う気持ちが身体中に満ち溢れていた。
体の力が一気に抜け、やっとの事で立っていた足も脱力し
ずるずると地面にしゃがみこんでしまった。
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作者名:aya | 作成日時:2014年1月8日 1時