この屋上で君に恋をした【黄瀬涼太】 (ページ8)

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第六話ページ8

今日も、いつもの通り授業を受け
昼食。

「...A、なんか今日食べるの
早くない？(汗)」

「え？そんな事ないでしょ。普通だよ」

「そう(汗)」

「うん」

まぁ、若干急いではいる。
なんせ、今日も天気がいい。

あの人がくる前に、行かなきゃいけない

　
「ねぇ、なんかうちに隠し事してるよね？」

「？！いや、別になにも」

「怪しい」

玲奈の感は鋭い。
ある意味、敵に回してはいけない人物
でもある。

キーンコーンカーンコーン...

「本当に、なんもないよ。じゃあ屋上
行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」

美術用ペンケースとスケッチブックを
手に取り、教室を出てから

全速力で走った。

「なーんか怪しいんだよな...」

と、いう玲奈の声は聞こえなかったが

"キィ..."

「...いない」

なんとか、一番最初に来れた。

「後は、鍵を閉めるだけ」

屋上は内鍵だ。だから外からは開けられ
ないので、普段は一般解放している。

鍵のほうに手を伸ばしたが遅かった。

「あっ、もういた。早いっスねー」

「....。」

最悪の事態。

「今、鍵閉めようとしてたでしょ。望月さん？」

「別に(汗)」

「次それしたら、この屋上の事皆に
言いふらしちゃうっスから。」

「なっ」
　

「俺の人材力舐めんな？俺が良いって
言った所には皆来ちゃうよ」

「っ...」

「分かった？」

この人は、ただの

悪魔でした。