神の嫁【桃】２season

４９話目 ページ8

夢主side

『はぁ…誰なの、好きな人』
和九「…それは」
「なんだよ、兄ちゃん達」
和九「『！』」

後ろから話しかけて来たのは、明らかにガラの悪そうなヤツら。

ワル１「相合い傘でイチャイチャしてよぉ」
ワル２「なんだよ、姉ちゃん可愛いじゃん」
『！？ちょ、やめてくださ、』
ワル２「いいじゃんか」
和九「は、離してください」
ワル１「兄ちゃんは黙ってようか」

ワルの１人に、路地裏に連れてかれる。

あ、これ、ヤバいやつだ。

和九は、後ろで、違う奴に止められてる。

ｽｩｰ…どうしよ。

和九「は、な、せっっ！！」
ワル１「うわっ…テメェ…！」

違う奴を突き飛ばして、和九が私の前に立つ。

ワル２「ふーん、カッコイイじゃん」

とはいえ、和九は、空手をしてたとか、柔道をしてたとか、そんなことはない。

喧嘩は普通に弱い。

すぐに吹っ飛ばされて、奥の方へ飛んでいく。

『かず、』
ワル２「あーあ、"彼氏さん"、飛んでっちゃったねぇ」
『かれしじゃ、』
「はぁ」

どこからか、大きめのため息が聞こえた。

「守ってくれると思ってたから任せたのに、ダメダメじゃん？」

聞いたことのある声。

落ち着いた、大人っぽい声色。

その瞬間、ふわっとした暖かい感じがした。

「いいよ、俺が守るから」
『え、』

その姿を見た瞬間、涙が溢れた。

「お待たせ、A」
『さ、さとみ、くん』
✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩
【らいたーるーむ！】

寒い( '-' )

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