自覚 ページ31
「早く飲みなさい！」
そんな声を聞いた楓は慌てて飛び上がった。
眠る雪女を見ながらどう追い出そうか考えていたらそんな声が聞こえて来たのだ。
「(何ダァ！？)」
バタバタとお涼が寝ているのを確認して音を立てずに部屋から顔を出した楓は次の光景に目を見開いた。
「…ネェ、何してんの？」
人間に戻った土蜘蛛が美女に押し倒されている、そんな光景を見た楓はドン引きしてスポットライトの様に当たる月光から、ささっと離れた。
「あら、楓いたの」
「うん、ずっといたよ。
…何ウチのねーちゃんに襲いかかってんの土蜘蛛」
「い、いや違う！こ、ここ、こいつが。」
「ふーん」
土蜘蛛が真っ赤な顔で否定をする。どうやら葵を女の子として認識して気まずい所に楓が登場してしまったという絵面らしい。
妖は霊力の強い人間の女に強く執着する。その中で土蜘蛛の暁は例外中の例外だった。
楓はニンマリと笑った。
「(ほほーう、暁もウチの魅力的な葵姉にグラリとキマシタカ。)」
…正確には葵の鈴蘭を思う話に暁はグラリとキタのだが楓は大いに勘違いした。
「へー、へー、鬼嫁に手を出したんだ〜。へー。」
土「なっ違うってんだろ！」
「へーどうだか。大旦那に言っちゃおうかな〜」
土「は！？ てめ…」
そこで楓の攻撃は終わる。邪魔が入ったからだ。
「楓。いい加減にしなさい。土蜘蛛で遊ばないの。」
葵が目を釣り上げていう。
楓はあっさりと下がった。
「はーい、」
土「て、テメェ…！」
「ひっかかる方が悪いのよ♪」
土「やっぱテメェも士郎の孫娘だあぁ！」
土蜘蛛は楓を指差して叫び頭を抱えた。
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霞葉 - 凄く面白いです。神作見っけ。…あの、付かぬ事をお聞きしますが名◯偵コナ◯結構好きだったりしますか…？ (2020年6月8日 14時) (
レス) id: a64398df50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - やっぱ何度みてもおもしろいです！更新待ってます！ (2020年5月18日 21時) (レス) id: a1a5906877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりひこ - オモシロイ(^o^) (2019年7月20日 8時) (レス) id: ae0fdfb0e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華舞姫(プロフ) - とても面白くてお気に入りにしちゃいました！更新頑張って下さい。お願いします！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります。面白いと言っていただけて嬉しいです！ (2019年1月30日 15時) (レス) id: ca9811f6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜夜 x他5人 | 作者ホームページ：http://ｈｈｔｏｔｒｐｌ
作成日時：2018年10月13日 23時
