私の特技 ページ48
「若様。流石でございます。上玉ですな。おい!娘。こちらに来い!」
じいやが声をかけてくる。
まずい。これはまずい。
下手したら半妖ということがばれる。目立ちたくない。
まだ人間の血も持っていると気づかれてないから・・・・・・
楓「はい!嫌です!!」
私のばかあぁぁぁぁぁっっ!!
え、でも仕方ないよね?
気持ち悪いもん。つい、即答。
にっこり笑顔ではっきり、きっぱり言ってしまった。
すると
「あれ、さっきの天使の子だ。」
「本当だ!なんて綺麗な青銀の髪と翼! あっ!尻尾も!」
「可愛い顔立ちだわ〜っ!!」
あっ、気配を消す術を解いたままだった。ついでに翼も出したままだった。
「ええい、僕を侮辱するなんて!」
「そうじゃ!うてうてぇい!!」
火矢が飛んでくる。
あぁ。他の舟にも刺さってる。
あとで消さないと・・・
葵姉は・・・・・・
大旦那「おぉ、僕を守ってくれたのかい!葵。」
葵「いえ、自己防衛よ。」
相変わらずの冷静さだ。
私達は、飛んでくる火矢をシルの力で、私は頭にイメージを浮かべ2人で粉にしていく。
「何をするお前達! というか誰だお前は! 天狗なのか!?
そこの娘はあやかしのような人間のような・・・?」
葵「いや、誰だと言われましても」
アハハ。ドッチモデース。
だけど大旦那様は口元を緩ませ、
大旦那「彼女は津場木史郎の孫娘、津場木葵。
天神屋の大旦那である、僕の許い嫁である」
葵「・・・は?」
大旦那様はちらりとこちらを見る。
・・・なる程ね。
姉に手を出させないためか。
それなら乗らせてもらおうっ!
大旦那「それと義妹となる・・・」
その後を受けつぐ。
楓「同じく、津場木史郎の孫娘、津場木楓!
陰陽師とあやかしの血を継いでいる。」
葵「ちょっ?! 楓!?」
そして葵姉を抱えたままの大旦那様と共にバッとその場から跳躍し
大旦那様は海閣丸の甲板に、
私は翼を広げ宙に浮いたまま両手を組み合わせ、扇子を呼び出す。
そして纏っている黄金の光を呼び出しさっ、と力を込め仰ぐ。
楓「雲よ。
ここに、 おいで。
我らに与えておくれ
───慈悲の─雨を─────」
私の黄金の光をのせた呪歌が燃えている舟に雲をつくり雨を降らす。
『えええええぇぇぇぇっ!!!』
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桜夜 - すみません。大幅にシナリオと設定に変更があります。 (2018年10月29日 18時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
桜夜 - 改名しました。これからも宜しくお願いします!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - すいません。今から作品を大幅に変えます。やり方が今ごろよく分かってきました。ご迷惑をおかけします。 (2018年10月6日 23時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - お世話になります。ありがどうございます。 (2018年10月2日 21時) (レス) id: 5ed7eda12b (このIDを非表示/違反報告)
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