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30(Kiside) ページ30

企画の後…2人の様子が変わった事、実は少し気にしてた

今まで疑問だった俺に対する態度も、無人島での出来事があって、もしかしたら…って思う事があった

だから…2人からの告白を聞いて、全てが繋がった気がして、俺はどこかすっきりしていた





「…驚かないの?」

「…引いたりしてない?」





いきなり告白してきたくせに、俺の態度に2人は困惑気味





「驚きも、引いたりもしないよ。……何となく…気付いてたから…」

「えっ?…いつから…?」





藤ヶ谷の気持ちに気付いたのは、無人島でのあの言葉





「月が綺麗ですね。」

「…北山、やっぱり知ってた…」





知ってるよ、漱石でしょう?

あの時の突然の畏まった口調にどうしたんだろうって思ったけど、藤ヶ谷が小さく呟いた「俺の気持ち…」って言葉で気が付いた

これは愛の告白だって

正直驚いたけれど…不思議と自然に受け止めていた





「ミツ…」

「うん。横尾さんも…俺の事守ってくれたもんね。」





結局弟組の仕業だったけど、あの日俺を怖がらせた不気味な声

ずっと俺を抱きしめて俺を守ってくれた

あの時くれた言葉は、横尾さんの腕に守られていたけれどちゃんと俺の耳に届いてたよ

それで気付いたんだ

横尾さんも藤ヶ谷も、ずっと俺を守ってくれてたんだって

だから…あの時伝えた「ありがとう」は俺の本当の気持ち…





「北山…」

「ミツ…」





きっと2人は答えを求めてる

でもね…





「2人の気持ちは素直に嬉しい。けど…どちらかを選ぶなんて出来ないよ。だって…俺は、藤ヶ谷も横尾さんも…同じくらい大好きで大切だから。」

「けど…っ…」





うん…こんな答えじゃ、2人が納得しないよね…





「もう少し時間をくれないかな?ちゃんと2人に向き合ってみるから。」





今日からは俺と2人の勝負だよ





「1年後…まだ今と同じ気持ちでいたら、もう一度俺に気持ち伝えて?そん時は…ちゃんと答えを出すよ。」




1年後も…今と同じように2人は俺を好きでいてくれる…?





「…分かった。必ず1年後に告白するから。」

「1年位じゃ気持ち変わんないよ。だってずっと好きだったんだから。」





1年後、2人にちゃんと好きでいて貰えるように

2人に相応しい男になるように…

俺も今日から頑張るから…


だから…






これからもずっと傍で俺を見ていてね







END

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設定タグ:藤北横 , Kis-My-Ft2
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作者名:MISA | 作成日時:2015年9月14日 21時

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