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18(Fside) ページ18

北山を挟んで2人で寝ころぶ

スタッフもテントに戻ってしまって起きているのは俺と渉の二人だけ





「ぐっすり眠ってるな…」

「うん。」





渉が北山の方に体を起こして、北山の頬をツンツンと弄っている





「止めろよ。北山が起きるだろ。」

「可愛いよな…ミツの寝顔…」





北山の寝顔なんて何度も見ているはずだけど

このシチュエーションだからかな…

月明かりに照らされた北山の寝顔がいつもよりも幼くて可愛くて…

触れたくなる





「んふふ。太輔も触ってんじゃん。」

「うるせ…」





しばらく2人で北山の頬を突いたり、ツンと尖った鼻先に触れて遊んでいたけれど





「んっ…んぅ…」





北山が可愛い声を上げて寝がえりを打ったりしたもんだから、慌てて2人で寝た振りをした





「スー、スー」

「……大丈夫?北山起きてない?」

「うん。大丈夫。」





北山が眠っているのを再度確認して、2人で顔を見合わせる





「ふふっ。なんか…おかしいよな。北山の寝顔を二人で見てるなんて」

「確かにな。」





2人で声を殺してクスクス笑った





ふと静まる闇

波の音だけが遠くで聞こえる

子守唄を聞くように目を閉じた時だった





「太輔…。お前、ミツに気持ち伝えるのか?」





渉の低い声が再び俺の瞼を開かせた





「……そのつもりだよ。このロケの結果次第だけどな。」

「そっか。」

「渉だってそうだろ?」

「…もちろん」





この時渉が何を考えてたのか

正直俺には分からなかった





「今のところ、渉の方が一歩先を行ってる感じだな」

「そうかな?」

「誰が見たってそうだろ。」

「今日はたまたま嬉しいハプニングが多かったけどね。あれは、ミツの天然だから。俺を好きでやった事じゃない。」





確かに北山の行動は天然のものだろうけど…

渉の事好きじゃないなら出来ない事ばかり

あの米粒事件だって、スタッフには出来なかったのに渉には自然にしてた

考えたくない事だけど、もしあれが俺だったら…同じ事を北山はしてくれただろうか…





「俺、負けないよ。」

「俺だって。」

「正々堂々、闘おうな。」

「もちろん。」





月と星の光に照らされながら、俺達は北山の手をそれぞれ握って眠りに着いた






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年9月14日 21時

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