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16(Fside) ページ16

「肉……米…」





俺達が今欲しくても絶対食えないものばかり





「これ、わざとでしょ…」

「そんなことないっす!」





俺達の目の前で黙々と弁当を食べるスタッフを北山が羨ましそうにじっと見つめてる





北山、肉好きだもんな…





「美味しい?」

「はい。めちゃくちゃ美味いっす!」





いや、渉の料理もめちゃくちゃ美味かったんだよ

それは、事実

だけどさ、人間食べられないと思うと食べたくなるもので…





「肉食わせろぉ!」

「米食いてぇ!」





食べる事が大好きな2人は、さっきから叫びっぱなし(笑)

スタッフの真ん前に陣取って、涎垂らしそうな勢いで見てる北山を見てるだけで俺は癒される





「ね、ほっぺにご飯付いてるよ…」





スタッフのほっぺにご飯粒にすら食いつきそうな北山に、スタッフの1人がふざけて言った





「北山さん、このほっぺの飯なら食っていいですよ(笑)」





は?

お前…冗談でもそんな事言うなよ

北山の唇をお前のほっぺなんかに触れさせてなるものか





「…無理だわ…。さすがにそれは無理だわ…」





北山の言葉にホッと一安心

そんな気持ちも束の間…





「なら、ミツ、俺のほっぺは?」





渉がふざけて弁当の蓋についた米粒を頬に付けた

当然、無理って言うだろうと笑いながら見ていたら





「ん?」





口角をクイッと上げて笑うと、北山の唇が渉の頬に…





「メンバーのは普通に食えるっしょ。あぁー!一粒食ったらもっと食いたくなったぁっ!」





これには俺も渉も完全フリーズ

雑誌の撮影なんかで、カメラマンに求められたり、ふざけてほっぺにキスした事はあるけれど、これは完全に想定外

渉にとっては嬉しいハプニングだろう

それを証拠に段々と頬が緩んでる





「ん?2人ともどうしたの?……ああっ!これって、ルール違反になるの!?」





俺達の様子に勘違いした北山が焦り始める





「あはは。大丈夫ですよ。これは食事の内には入りませんから。」

「良かったぁ…」





俺は全然良くない…






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年9月14日 21時

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