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「えー、それでは特番の企画の説明を始めます。」
番組収録の後に集められた会議室
冠番組の特番とあって、メンバー皆ハイテンション
ニカなんて「よっしゃー」って、立ち上がって喜んでた
その隣で嬉しそうに微笑む君
誰よりも努力家で、誰よりも負けず嫌いな君が、誰よりもこの企画を喜んでいる事、分かってる
「こちらの企画は、対戦形式になっていて…」
ホワイトボードに書き出される企画の内容
配られた資料には
『キスマイ対決!無人島でお宝を探し出そう!』
何だか大層なタイトルが書かれていた
内容は、無人島で2泊する間に指令のお宝を探し出すと言うありきたりなもの
内容はどうだっていいんだ
要は面白くなれば良い訳で…
面白くなるかどうかは出演者、つまりは俺達次第
それについては、心配していない
問題はだ
「キスマイ対決という事で、皆さんには2つのチームに分かれて貰います。」
そう、重要なのはここだ
天国か地獄か…
誰と組むかで俺自身のテンションの行き先が決まる
「チーム分けは、こちらで決めさせて貰いました。」
俺の気持ちも知らず、ディレクターは淡々と話を進めていく
くじ引きや、ゲームでチーム分けをするなら、多少卑怯な手を使ってでも君と同じグループになるけれど
今回ばかりは天に祈るしかない
「えっと、まずは、ひとチーム目。玉森さん、宮田さん…」
「えぇーっ!俺宮田と一緒!?」
「んふふ。その言葉は、歓喜の言葉と解釈していいですか?」
相変わらずの玉と宮田
テレビでも楽屋でもこうしてイチャイチャできるんだから…ある意味羨ましい…
「それから、二階堂さんと千賀さん。以上4人です。」
「やったー!俺ら一緒のチーム!」
「絶対勝とうぜ!」
んふふ。ニカ千も仲良いからなぁ
……ん?
この4人がチームって事は…
「で、横尾さん、藤ヶ谷さん、北山さんがもう一つのチームになります。」
「おおっ!兄組と弟組の対決っ!」
「ぜってぇ負けねぇ!!!」
北山と…同じチーム…
ありがとう!神様っ!
だけど…
「ミツ、一緒のチームだね。」
「おう!横尾さん、よろしくなっ!」
有難くない事もある
そう…渉だ
渉とは仲はいいけれど今回だけは一緒になりたくなかった
だって…
俺達は…北山を巡って水面下で戦っているライバル
いわゆる恋敵だから
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作者名:MISA | 作成日時:2015年9月14日 21時