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 10時 ページ21

銀さんと色々話して分かったのだが――どうやら銀さんは今日一日、私のお世話係らしい。鴎外さんなりに気を使ってくれたのだろう。

ちなみに、今は朝食から時は過ぎて、大型のブティックの前。
“クロトカゲ”と呼ばれる組織の広津さん、立原さんと合流し、連れてこられた。勿論、銀さんも一緒だ。


「…………私達は首領から貴女の服を買うように言われました。何か好みの系統などは有りますか?探してきましょう」
「荷物持ちとかなら俺たちがやりますから、好きに買っていいですよ」


広津さんと立原さんが声をかけてくださっている。
――でも、正直、よく分からない。

こういう場所も初めてだし、この人たちとも初めてだし、服は今までクローゼットの中にあるモノから選んでいたから当然新しく服を選ぶのも初めてだし……

ようは、パニック。
ぐるぐるする思考と向き合っていると、


「……買わなくてもいいですから、見てきては……」


と、こそっと銀さんが耳打ちをしてくれた。

……確かに、このままブティックの前で仁王立ちするものアレだ。
小さく頷いて建物の中に足を踏み入れ――


「…………すごい」


絢爛豪華な雰囲気にため息が出る。
高級ブティックだと言う事前情報もあり、納得の内装だ。


「あ、あのッ。自由に見てきてもいいですか?」
「ええ、構いません……荷物係は必要ですか?」
「ええっと……」


お世話係の銀さんに頼むべきか、でも女性だし……
じゃあ先程の発言から立原さんに頼むべきか、でも初対面の男性だし、勿論広津さんも……


「俺、付いて行きますよ」


悩んでいると、声がかかった。


「俺、本当に女心とか分かんねぇし、だったら少しは望みがある銀に適当……は、ダメだが選ばせた方がいいだろ。銀の方がアンタと長くいたこともあるしよ」


何かわかっていることもあるだろ、と付け足して私の横に並ぶ。


「ジーサン達はジーサン達で頼んだ。ほら、行くんだろ?」


 


(兄のような弟)

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 森鴎外   
作品ジャンル:アニメ
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臣民(プロフ) - 坂竹会長さん» 返信が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません……!お互いに無理のない程度に頑張っていきましょう!^^ (2019年6月6日 21時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - すッッッッッッッ(殴みません((!! 習い事の試験やら、学校という悪魔やら風邪やらなんやらで全然開けてませんでした…;;(笑)続編…!!更新頑張ってください!!私も頑張りまs((蹴発火 失礼しました_;;ーд#_ (2019年6月3日 8時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - もくれんさん» ありがとうございます!より一層、精進してまいりますので、よろしくお願いいたします! (2019年5月12日 22時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
もくれん(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張って下さい! (2019年5月12日 18時) (レス) id: b1b6b426cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2019年4月21日 19時

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