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 15時 ページ11

昼食を食べ終え、いい感じに小腹が空いてきたのでおやつでも食べようかと、部屋を出る。本を読むのも飽きてきた。何かないかと建物内を徘徊する。


「おや、A」


丁度、彼の部屋から出てきた鴎外さんと出会した。


「私に何か用があったのかな?」
「いえ……そういうでは、ないのですが……」


彼は私が自室前に居たことに疑問を持っているようだった。


――『少しくらい、好いのではないかのう』


「……………………ぱッ」
「“ぱ”?」
「……パンが、食べたいです」


ああ、と彼は納得して頷く。


「お腹が空いていたんだねえ。そういうことなら、パンじゃなくてお菓子を……成程、そういうことか」


そう言って、彼は優しく私の頭を撫でながら、自問自答する。咄嗟の言い訳が良い具合にきちんと伝わったらしい。


――パパと呼ぶ勇気が、出ない。

――喉まで、出かかってはいるのに。


軍粮精(キャラメル)は好きかな?桃の砂糖煮は?」
「部屋で食べれるモノが良いですね……」
「それじゃあ、あんぱんにしようか。パンが食べたいと云っていたからね」


言い訳で、ですけどね。加えて、鴎外さんは“がっつりとした物もお菓子に入る”派なんですね。


「確か、新しく買っておいてもらっていたはずだ。……これでも食べて先に部屋に行ってなさい」


そう言って、彼は懐から出したキャラメルを渡した。


「大人しく待っているんだよ」


彼の手が、犬に教え込むように微笑んだまま頭を撫でる。後ろ手で鍵を閉めることを忘れずに。


「……はい」


抜け目ないなぁ


 


(目線を合わせて躾けるのが一番なんだよね、それ)

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 森鴎外   
作品ジャンル:アニメ
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臣民(プロフ) - 坂竹会長さん» 返信が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません……!お互いに無理のない程度に頑張っていきましょう!^^ (2019年6月6日 21時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - すッッッッッッッ(殴みません((!! 習い事の試験やら、学校という悪魔やら風邪やらなんやらで全然開けてませんでした…;;(笑)続編…!!更新頑張ってください!!私も頑張りまs((蹴発火 失礼しました_;;ーд#_ (2019年6月3日 8時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - もくれんさん» ありがとうございます!より一層、精進してまいりますので、よろしくお願いいたします! (2019年5月12日 22時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
もくれん(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張って下さい! (2019年5月12日 18時) (レス) id: b1b6b426cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2019年4月21日 19時

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