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第十話 はらいそ ページ12

私は、短刀(どす)を使い、
高速戦闘と主流として“いた”。

その頃から毒物を扱う技術を“とある方”から学び、
所謂、毒物を得物に塗り、それにより敵を仕留めるという戦法をとっていた。

では何故、今の武器は“接吻”なのか。

ある国へと赴いたときに聞いた伝説。
その話の中でも暗殺業が行われていた。

その“やり方”が接吻だったまでの事。

確実性があり、且つ、私は毒物を習っていた。
ならばそうしようと、決心したのは何歳(いくつ)の時だったか。

だが、今でも得物は使う。
用意している毒が万が一尽きた時のために備えてだが。

加えて――


「ッ!」


銀師匠の鋭い一撃が顔の横を通る。
いくら練習用の木製武器だとしても、迫力は凄まじい。

――銀師匠の腕を抑え、空いている片方の手で武器を構える。
そのまま回転切りをして体の一部に武器を当てる。
そうすれば、実戦ではその切り口から毒液が入り、敵の体を蝕む。

素早く脳内で“次の手”を描き、銀師匠の腕を抑え――

だがそれは叶わなかった。
突然、銀師匠が消えたのだ。


一体何処に――


「後ろ」


その声と共に喉元に得物の気配を感じる。
じっとりとした汗が流れる。


――銀師匠は、気配を遮断することについて言えば一番だと思う。


この手合せで私の課題を銀師匠が見つけ、聞き、学ぶのだ。
だが、この状況では終わるに終われない。


――加えて。
――私は投擲技術も身に着けている。


振り向かず手首だけを返し、相手の腹部を狙う。
それに気づいた銀師匠は素早く後ろに下がって躱す。

その隙に仕込んでいた練習用苦無を次々に投擲する。


――“手札”無制限の、手合せ。


 


(短刀(だんがん)を放つ)

第十一話 フルータリアン→←第九話 タリタクム



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 森鴎外   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 1でお願いします! 更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます!! (2018年4月8日 21時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - みぃさん» 原作第五十話に続くような形で書かせて頂きました。二三回読める話をモットーとしておりますので、深く考えていただけたら嬉しい限りです。更新頑張ります! (2018年4月7日 11時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 最後ので涙がブワッと…エリスちゃぁぁああん!! 更新楽しみにしています! (2018年4月5日 16時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
臣民(プロフ) - **楼椛**さん» いえいえ!応援有難う御座います。たっぷりお楽しみください! (2018年3月26日 20時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
**楼椛** - 初コメ失礼します!今日初めて拝見させていただいたのですが、とても面白いです(ありきたりな言葉ですみません) 更新頑張ってください!これからも森さんを楽しみにしてます!←← (2018年3月26日 19時) (レス) id: e7e0abd8b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2017年10月22日 9時

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